アギーレ就任でマジョルカは守備的スタイルへ。久保建英への影響を番記者が懸念「タケが最も割りを食いそうな選手に…」【現地発】

アギーレ就任でマジョルカは守備的スタイルへ。久保建英への影響を番記者が懸念「タケが最も割りを食いそうな選手に…」【現地発】

アギーレ新監督の就任で久保の起用法はどうなる? (C)Getty Images



 マジョルカがついに監督交代に踏み切った。チームが6連敗中であること、試合内容も悪化していたこと、そして前節のエスパニョールに敗れ(0−1)、今シーズン初めて降格圏に足を踏み入れたことが、クラブがルイス・ガルシア・プラサを解任し、ハビエル・アギーレを新監督に据える十分な理由となった。

 63歳のメキシコ人監督は、残り9試合でチームの運命を変えるという難題を背負って着任した。アギーレには、クラブのフットボール・ディレクター、パブロ・オルテルスを納得させるいくつかの材料がある。

 マジョルカが2月にモンテレイの監督を解任されて以来、“失業中”だったアギーレに着目した最大の理由は、ラ・リーガでの豊富な指導経験だ。現在のマジョルカのような困難な状況に陥っているチームを率いることにも慣れており、2シーズン前、就任時“死に体”だったレガネスを最終節まで逆転残留への望みを繋ぎ、その確かな手腕を改めて知らしめた。

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 シーズンはすでに佳境を迎えている。戦術をゼロから構築する時間的余裕はないが、守備の崩壊に歯止めをかけることは可能なはずだ。目下、マジョルカはラ・リーガ12試合連続失点中で、この重荷を取り除かない限り、降格圏内からの脱出、ひいては残留達成は不可能だ。

 アギーレ新監督の初陣の相手は、ヘタフェ。注目は、やはりDFラインの構成だろう。ともに出場停止のアントニオ・ライージョとハウメ・コスタ、膝の故障でシーズンの残りを棒に振ることになりそうなアレクサンダル・セドラルに加え、ブライアン・オリバンもコンディション不良を抱えており、欠場の可能性が浮上している。

 守備を固めるためにアギーレが3バックを採用する可能性が取り沙汰されていたが、急造DFラインで臨まざるを得ない状況を踏まえると、最終的により慣れ親しんだ4バックを選択することは十分に考えられる。

 就任から1週間余り、アギーレは戦術面で具体的な話をすることを避けている。いずれにせよ、ゴール前の守備を厚くすることに注力するのは間違いなく、その代償として攻撃の枚数を削ることになれば、最も割りを食いそうな選手のひとりがタケ・クボ(久保建英)だ。

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 日本代表の活動を終え、タケは木曜日にスペインに帰還したばかり。アギーレ監督の下、練習することができたのはわずか2度だけだ。他の選手に比べて、新戦術への適応において後れを取っているのは否定できない。

 さらにアギーレは、タケを含めたイドリス・ババ、マルティン・ヴァリエント、ヴェダト・ムリチの4人の代表組が「多少疲れの溜まった状態」でチームに合流したことを指摘している。これらの要素を勘案すると、タケがベンチスタートとなる可能性もあるだろう。
 
 アギーレは、味方がボールを保持していない場面でも、戦術面においてチームを助けなければならないとタケに対し、明確なメッセージを送っている。

 監督交代は、タケの今シーズンにおいて重要なターニングポイントになる可能性がある。ルイス・ガルシア政権下ではスタメンに定着していたが、監督が代われば、全選手がフラットな状態でスタートするのがサッカー界の常だ。ここから改めてタケは新監督の信頼を勝ち取り、定位置を確保しなければならない。

文●エレナ・ガルシア(ディアリオ・デ・マジョルカ紙マジョルカ番)
翻訳●下村正幸

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