【セルジオ越後】5人交代や11月開催でドイツやスペインと戦う日本。4年に一度の宝くじを買って祈るようなもんだね

【セルジオ越後】5人交代や11月開催でドイツやスペインと戦う日本。4年に一度の宝くじを買って祈るようなもんだね

日本はドイツやスペインと同組に。“死の組”と言われているけど、アジア勢からすればどこも同じようなものだよ。(C)Getty Images



 カタール・ワールドカップのグループステージの対戦相手が決まったね。グループEに入った日本は、初戦でドイツ、2戦目でコスタリカかニュージーランドの大陸間プレーオフ勝者、最後にスペインと戦うことになった。

 ワールドカップの優勝経験のあるドイツ、スペインと同組になったことで、“死の組”なんて言われているけど、アジア勢からすれば、どこも同じようなもの。イランはイングランドと欧州予選プレーオフ勝者、サウジアラビアはアルゼンチンとメキシコ、韓国はポルトガルやウルグアイと戦う。日本とそんなに変わらないよ。

 結局、ポット3以下に入っているから、こういう状況になるし、今に始まったことではない。世界とのレベルの差はいまだに開きがあるなと、今回の抽選結果を見て改めて思ったね。日本はワールドカップに7大会連続7回目の出場で、常連国と言えばそうかもしれないけど、世界におけるステータスが上がっているわけではない。厳しいグループに組み込まれるのは、仕方がないね。

 日本の初戦はドイツ。ここで負けたら苦しくなる。なんとかして勝点1でも奪いたいところだ。海外組にはブンデスリーガでプレーしている選手が少なくないけど、ただそれがアドバンテージになるかと言えば、疑問だよ。
 
 日本人選手が所属しているクラブと、ドイツ代表勢が所属しているクラブを比べてみれば分かるよね。かたや残留を争っている、もしくは2部でプレーしている。かたや1部で優勝を争っている。その違いは大きいよ。ワールドカップという大きな舞台では、なおさらその違いが明らかになると思う。

 同じことが言えるスペインとは昨夏の東京五輪で対戦経験があって、その時のメンバーが今回のワールドカップでも選ばれるかもしれない。気になるのは、当時の日本のメンバー、とりわけ守備陣の顔ぶれは現在の森保ジャパンとさして変わらない一方で、たとえばスペインの攻撃陣はそうはならないだろうということ。この点でも、戦力的に差をつけられそうだ。
 

 どうにも埋めようがない個の能力の差。5人交代というレギュレーションも、層の厚い強豪国には有利に働くはず。欧州の第一線で活躍しているような選手がベンチに控えているとすれば、これほどやっかいなことはない。

 しかも、カタール大会の開幕は11月だ。これまでは欧州リーグが終わったタイミングでの開催で、そこでプレーする選手たちはある意味、疲弊した状態で大会に臨んでいた。でも11月となれば、各国のシーズンが始まってからしばらくした時期で、もちろんクラブによってはチャンピオンズ・リーグなどで過密日程を強いられているかもしれないけど、それでも身体はちょうど仕上がっているだろうし、夏の開催に比べれば、良い状態でワールドカップを戦えそうだ。強豪国が、もっと強豪国になる。
 
 ドイツやスペインは、間違いなく手強い相手。そんなチームが、過去のワールドカップよりも万全の準備で挑んでくることが予想される。日本にとっては、4年に一度の宝くじを買って「当たってくれるかな」というスリルで応援するしかないかもね。

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