「いなくなればハンデだ」選手が続投を支持するなか、ビルバオ監督が政局に巻き込まれ退団

「いなくなればハンデだ」選手が続投を支持するなか、ビルバオ監督が政局に巻き込まれ退団

アスレティック・ビルバオを退団したマルセリーノ監督。(C)Getty Images



 マルセリーノ・ガルシア・トラル監督が、惜しまれながらアスレティック・ビルバオを退団した。背景にあるのが来月に行なわれるクラブの会長選だ。

 ビルバオに限らず、この種の会長選で公約の目玉になるのが、新選手の獲得であり、新監督の招聘だ。しかしビルバオは周知のとおり、バスク地方出身者だけでチームが構成されている。補強は簡単ではない。したがって、会長選の公約には大物選手より有能な指揮官の名前が挙がるケースが多い。

 そんな中、会長候補の3人はいずれもマルセリーノの続投を明言しなかった。

 ちなみに次期監督候補には、ディエゴ・マルティネス(元グラナダ監督)、エルネスト・バルベルデ(元バルセロナ監督)、マウリシオ・ポチェティーノ(現パリSG監督)、ヨアヒム・レーブ(前ドイツ代表監督)らの名前がメディアで取り沙汰されている。

 マルセリーノ自身は今年6月に満了する契約を延長する意向があったと伝えられているが、先行きが不透明な中、身を引かざるを得なかったというのが実情だ。
 
 トップが変われば、組織は変わる。ラ・リーガではバルセロナのロナルド・クーマンの件が記憶に新しい。昨年3月にジョアン・ラポルタ会長が再選すると立場が悪化し、10月に解任された。

 逆にもしマルセリーノが現在フリーの身であれば、候補者の誰かがコンタクトを取っていたとしてもまったく不思議ではない。選手たちはこぞって続投を支持し、重鎮MFのラウール・ガルシアは「いなくなればハンデだ」とまで語っている。識者もその多くがマルセリーノが続けることの重要性を訴えていた。

 政局に巻き込まれ求心力の高かった指揮官が去り、ビルバオは来シーズン、ゼロからのスタートを余儀なくされる。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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