「熱はまだ消えていない」ポジショニングの最適化に取り組む宇野禅斗、初の国際舞台で“答え”を見つけられるか【U-19代表】

「熱はまだ消えていない」ポジショニングの最適化に取り組む宇野禅斗、初の国際舞台で“答え”を見つけられるか【U-19代表】

一つひとつ課題を解決していくスタイルは今も変わらない。初の国際舞台で宇野は成長の跡を見せられるか。写真:松尾祐希



 青森山田3年次に、インターハイ、プレミアリーグ、選手権の3冠を達成してから早5か月。同校で主軸を務めていた俊英が、自身にとっては初の国際舞台に臨む。

 今季から町田に加入したMF宇野禅斗にとって、U-19日本代表の一員として挑む第48回モーリスレベロトーナメント(旧トゥーロン国際大会)は、プロの世界で積み上げてきたモノを確認する場となる。

 青森山田ではボランチとして中盤の“掃除屋”を担い、チームに欠かせない黒子として振る舞ってきた。高校時代はコンビを組んでいたU-21日本代表の松木玖生が脚光を浴びていたが、活躍できたのも宇野がいたから、という側面もある。中盤でバランスを取る存在がいなければ、チームは機能していないし、3冠もあり得なかったかもしれない。

 しかし、青森山田で存在感を放っていたボランチも、プロの世界では出場機会を得られずにいる。開幕戦でサブメンバーに入って以降は6試合連続でベンチ外。第8節からは継続して途中からピッチに立ち、第15節の水戸戦ではプロ初先発を飾ったものの、ここまでのプレータイムは7試合で124分しか与えられていない。

 そうした状況でも、宇野はさらなる成長のために自己を分析。その結果、先輩たちとの違いはポジショニングにあると気付かされたという。

「高校生の時は身体能力、勘、能力で補ってきたけど、プロの世界ではクオリティが上がるので難しくなる。より一層細かいポジショニングにこだわらないといけない。(守備でも)ボールを受けるにしてもどうなのかというのを考えていて、次のプレーも準備することに今は取り組んでいる」
 
 例えば、同じタイプである町田の佐野海舟を見て、ボールを奪うポイントは自分の考えと同じと感じていた。しかし、最適なポジショニングや次のプレーを考えたうえでの動き出しなども含めると、自分はまだ出足が鈍い。そこで宇野が着目したのは身体の使い方だった。

「海舟くんと自分ではスピードが違う。そこが大きい。なので身体能力を含めて、自分は動かせる身体にしないといけない。青森山田ではやってこなかった食事の部分も含め、強度だけではなく、より一層、動きやすさは突き詰めるべき」

 プロ入り後から取り組んできた新たなチャレンジ。Jの舞台では先発出場の機会をほとんど得られていないため、今大会は現在地を確認する場にもなる。「自分の中ではスタメンで出場する気持ちがあるので、プロ入り後の半年間はむず痒い想いをしながら過ごしてきた。自分の中に持っている熱はまだ消えていない。その想いをここでどれだけ表現できるかが重要」と話しており、本人も並々ならぬ意欲を持っている。

 守備が評価されていた高校3年次は攻撃面の改善にチャレンジし、ミドルシュートや展開力で進化の跡を示してきた。一つひとつ自らの課題を解決していくスタイルはプロの世界に入っても変わらない。自分はプロの世界で戦い、成長できているのか。その答えは初の国際試合にある。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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