元名古屋のジョーが騒動。怪我で欠場した日にバーで大騒ぎ→また電撃退団。“愛人”が妊娠も認めず…代理人は「日本の2クラブと接触」【現地発】

元名古屋のジョーが騒動。怪我で欠場した日にバーで大騒ぎ→また電撃退団。“愛人”が妊娠も認めず…代理人は「日本の2クラブと接触」【現地発】

コリンチャンスを自ら退団したジョー。(C)Getty Images



 元ブラジル代表FWのジョーがまた問題を起こしている。

 日本の皆さんは名古屋グランパスとの契約中、無断でブラジルに帰り古巣のコリンチャンスと契約してしまったことを覚えているだろう。そのストライカーが、今度はコリンチャンスに突然“辞表”を突き付けた。

 事の発端は6月8日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ、アウェーでの対クイアバ戦。コリンチャンスは現在パルメイラスと首位争いをしているため一試合一試合が大事だ。しかしジョーは今から10日前くらいに怪我をし、ドクターストップがかかって遠征には帯同しなかった。

 ところが仲間が戦っているまさにその時間、ジョーは数人の仲間とバーに行き、酒を飲み、サンバをうたい、ドラムを叩いて盛り上がっていた。その様子を店にいた一人が動画に撮りSNSにアップしたため、大問題に発展した。動画では彼の後ろでコリンチャンスの試合中継が流れているのだが、彼はまるで興味なさげだった。ついでにコリンチャンスはこの試合に負けたため(0−1)、サポーターは激怒、彼を責める声は一層大きくなった。
 
 かつてのコリンチャンスのキャプテン、ファビオ・ルシアーノもTVのサッカー番組でこのことに言及。「俺が現役だったころは、怪我をしたら薬を飲んで家で安静にしていた。酒を飲むなど言語道断だ」とかなり立腹した様子だった。

 事態を重く見たチームはこの翌日、釈明を求めてジョーをクラブに呼び出したが、彼はこれを無視する。そして音信不通のまま2日が過ぎた後「もうクラブには帰りたくない。今後については自分の代理人と話し合いをしてほしい」という旨のメールをクラブに送ってきた。これにはコリンチャンス幹部も開いた口が塞がらなかった。

 ジョーはコリンチャンスのスターである。下部組織で育ち、2003年、17歳でプロとして最初のゴールを決め、その後どこのチームに移籍しても結局はここに帰ってきた(2003-2005、2017、2020-2022)。合計で289試合をプレーし、そのうちの225試合で勝利し、65ゴールを決めている。2005年、2017年にはブラジルチャンピオンとなり、後者ではリーグ得点王にも輝いている。

 2014年に設立さられたコリンチャンスの新スタジアム、アレーナ・デ・サンパウロで、これまで一番多くのゴールを決めたのもジョーである。彼にとっては一番大事なチームだったはずである

 思えばジョーの態度は少し前からおかしかった。今年の3月、彼の誕生日の週に練習を数度無断欠席、チームのミーティングに出ないことも一度や二度ではなかった。こうしたことも重なり、コリンチャンスはジョーの退団を認めた。彼の契約は2023年の12月まであったが、それまでの給料は受け取らないということで両者合意に至った。

 それにしても、これまで多くの月日と勝利をコリンチャンスと分かち合ってきたのに、これは非常に残念な別れ方だ。ただ彼自身は自分が悪いとは考えていないようで、公式にこんな声明を出している。

「コリンチャンスにすべてをささげてきたのに、こんなことがあるのか。サッカーの世界には悪い奴が多い。俺は何も悪いことはしていない。人も殺してない。なのに、なんでこいつはSNSで俺をさらすんだ?」
 
 実はサッカーだけでなく、プライベートでも問題を抱えている。退団事件から数日後、ブラジルの有名な女性インフルエンサーが、自分のお腹にいるのはジョーの子供であると発言したのだ。
 
 ジョーははじめこれを完全に否定した。彼には15年連れ添った妻や子供がいたが、この女性が彼の愛人であったことも有名な話だった。否定された女性はDNA検査を要求、ジョーはこれも突っぱねたが、最後にはテストをすることを受け入れた。

 これを受けて、ジョーの妻であるクラウディア・シウバさんもTVに出演し、「もう彼とは婚姻関係にない」と発言。すでに3人の婚外子がいることも暴露された。

【画像】ジョーの子供を妊娠したと公表した愛人の人気インフルエンサー

 ジョーの代理人と直接話をしたところ、日本の2つのクラブとコンタクトを取っていると明かした。問題まみれのジョーを、できるだけブラジルから遠ざけたいと考えているようだ。現在35歳のストライカーは、また日本に向かうのだろうか。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
 

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