「誰かが無理をしてでも…」磐田、ボール支配も前へ運べず2戦連続完封負け。福岡戦で露呈した課題は?

「誰かが無理をしてでも…」磐田、ボール支配も前へ運べず2戦連続完封負け。福岡戦で露呈した課題は?

磐田は福岡戦で2戦連続完封負け。金子がゲームを振り返った。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部)



[J1第20節]磐田 0−1 福岡/7月6日/ヤマハスタジアム

 前節から先発を7人入れ替えた磐田は、ホームで福岡に0−1。2試合連続で完封負けを喫した。

「もっと福岡がハイプレスを仕掛けてくるかなと予想していたけど少し違って、相手が守備のときは5枚でしっかり合わせてきた。ボールは持てたけど、ボックス内になかなか入れなかった」

 シャドーで先発し、後半は4バックにシフトチェンジしてからはトップ下に入った金子翔太は、さらに「0−0の時間が長く続いたのは、どちらかと言えば福岡のゲームプラン通り。焦れてはいけないけれど、もっと思い切ってボックスに入っていくプレーや、誰かが無理をしてでも突破するシーン、自分たちで状況をみてポジションを変えて攻撃にスパイスを加えることが必要だった」と振り返った。
 
 4バックをベースとする福岡だが、長谷部茂利監督は、「ジュビロはボールを動かしながら『サイドバイタル』でボールを受けるのがうまいチーム。自分たちがやりたいことをやり、相手にやりたいプレーをさせないためには、そこに人がいればいい」とし、磐田に対しては、守備時は5バックとなる3−4−2−1を採用。

 立ち上がりは前からプレスを仕掛けてきたが、前半半ばから素早い攻守の切り替えで、自陣で堅固なブロックを敷きロングボールを多用した。その福岡の前に、磐田は試合前の狙い通り、ボール支配では大きく上回ったものの自陣での保持が多く、前にボールを運べなかった。

 ベースの3−4−2−1でスタートした磐田の戦い方は、実質的には前節の広島戦と同じく“0トップ”。前節は大森晃太郎が1トップを務めたが途中で負傷離脱。今節は杉本健勇がトップに入り、下がって中盤での攻防に加わって起点になり、右の鈴木雄斗と左の黒川淳史の両翼が、相手サイドに蓋をしつつ裏をとるというプランだったが、「トップが降りてきたところから最終的にどう前に人数をかけていくかという作業に辿り着くことが少なかった」(金子)ことも課題となった。
 
 それでも前半の20分過ぎに鈴木が初めて右サイドで裏をとったプレーを皮切りに、磐田は自分たちの攻めの回数を増やしていった。お互い粘り強い守備で拮抗する時間が多かったが、後半はややオープンになるなかで、54分、縦パスから右サイドの裏に展開し、その折り返しから鈴木が決定的なシュートを放ったシーンなど、ビッグチャンスも創出。

 シュート本数は7本だったが相手は3本。パス本数も大きく上回った。しかしゴールはならず、52分、VAR判定を待った直後、集中が切れたところで相手スローインから速攻を浴びて与えた1点を守り切られた。
 
「これからは絶対に失点場面のような隙を作ってはいけない。相手のプレスにハマる部分もあったけど、良い時間は中間ポジションとって、(黒川)淳史とうまく相手をズラしたり、食いついてきたところで裏をとって押し込めるところもあった。その回数を多くしたいし、もっとゴール前でのアクションを増やしたい」と松本昌也。

 勝点1差の福岡に敗れ、16位に順位を下げた磐田。天皇杯を挟んだ5連戦の3試合目となる次節は、鳥栖、清水に連勝し調子を上げつつある神戸だ。今節は福岡の守備に封じられた部分もあるが、勝利した鳥栖、引き分けた川崎戦では、ボールを無闇に下げず前への意識高くアグレッシブに攻守を展開するプレーで勝点を挙げた。怪我人が多く、やりくりの難しさはあるが、正念場となる次節は、まずはその前への躍動を取り戻したい。

取材・文●高橋のぶ子

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