太田宏介が選ぶ“町田市育ちベストイレブン”がかなり強い。北澤豪や戸田和幸ら元日本代表がズラリ

太田宏介が選ぶ“町田市育ちベストイレブン”がかなり強い。北澤豪や戸田和幸ら元日本代表がズラリ

太田宏介が選んだ“町田市育ちベストイレブン”



 東京都町田市は、少年サッカーが盛んな街で、多くのJリーガーを輩出してきた地域である。そこで、FC町田ゼルビアに完全移籍で加入した太田宏介に、町田市育ちのサッカー選手でベストイレブンを選んでもらった。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、町田市出身、もしくは町田市に拠点を置くクラブで育った選手とした。

 FC町田(FC町田ゼルビアの前身)ジュニアユース出身の太田が選んだベストイレブンはかなり強い。この11人を見れば、町田市がいかに少年サッカーの盛んな街か、よく分かる。

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【太田宏介が選んだ町田育ちベストイレブン】
GK
秋元陽太=町田市出身/元湘南、愛媛など
DF
太田宏介=町田市出身/元日本代表、現町田
林健太郎=町田市出身/元日本代表、元V川崎・甲府など
戸田和幸=東京小山FC(町田市在籍)出身/元日本代表、元清水・広島など
田中裕介=町田JFC(町田市在籍)出身/元川崎・横浜など
MF
小野寺達也=町田JFC(町田市在籍)出身/現宮崎
山田卓也=町田市立鶴川二中出身/元日本代表、元V川崎・横浜FCなど
大前元紀=町田JFC(町田市在籍)出身/現京都
北澤豪=町田市出身/元日本代表、元V川崎
FW
阿部祐大朗=町田市出身/元横浜、山形など
小林悠=町田市出身/元日本代表、現川崎
 
【選出理由】
 選考基準はふたつ。35歳の僕と同年代で一緒にプレーした選手、もしくは小さい頃に憧れて見ていたJリーガーです。

 幼馴染の陽太は、最初に僕をサッカーに誘ってくれた選手です。陽太がいなかったら、僕はサッカーにのめり込んでいなかった。彼はジュニアユース、ユースと横浜の下部組織に所属し、僕には手の届かない存在になりましたが、追い越してやる気持ちで僕はサッカーをやってきました。大切なライバルです。

 悠と達也とは麻布大附渕野辺高(現麻布大附高)でチームメイトでした。高校時代に切磋琢磨したのはもちろん、彼らとは中学時代に町田市の選抜でも一緒にプレーしました。達也は今も宮崎で頑張っていますし、悠はJリーグで100得点以上決めてきた実績十分の選手です。

 悠と達也と同じく町田JFC出身の裕介とは、クラブでチームメイトになったことはないですが、中学生の時にトレセンで一緒でした。当時から面識があり、今も仲が良い選手です。

 元紀は清水時代のチームメイトで、公私ともに交流があります。タクさん(山田卓也)は横浜FCの時に一緒にプレーをして、その後もいろいろと相談に乗ってもらっている兄貴。実績はもちろんですが、何より人間性が神。僕が理想としているベテランとしての振る舞い、姿勢、言動……すべてを持ち合わせていた模範となる人です。

 北澤さん、林さん、戸田さんは町田から日本代表になった方々ですから、小さい頃に憧れて見ていた選手たちです。町田市出身で桐蔭学園高に進学した阿部さんは、選手権での活躍も見ていましたし、よく可愛がってもらっています。

 もちろん、他にもベストイレブンに入れたかった選手はたくさんいます。選べなかった選手には申し訳ないですが、挙げたらキリがないので、今回はふたつの選考基準でセレクトさせてもらいました。

 北澤など町田市出身の日本代表に憧れて育った太田は、小林や田中らと切磋琢磨し、地域トレセンでは技を磨き合い、プロサッカー選手となった。やはり町田市は、サッカーが盛んな街である。

 だからこそ太田は、FC町田ゼルビアがさらに大きな規模のクラブに成長できると信じている。

「FC町田ゼルビアにはポテンシャルしかないと思っています。これだけ立派なクラブハウスと練習場が新しくできれば、『ゼルビアに入りたい!』と目指す町田市出身のサッカー少年も出てくるかもしれない。町田市は人口も多いですからね。それに、町田市出身の現役選手だって、おそらく地元が好きですから、町田に帰ってきた僕の姿を見て『太田宏介のキャリア良いな』と思う選手も出てくるかもしれない。僕は、そういうきっかけを生み出せる選手になりたいと思っています。だからこそ、このタイミングで町田に帰って来れてすごく嬉しい」

 FC町田ゼルビアがいずれはビッグクラブとなり、世界で活躍できる選手を輩出する――。「そういう野望を持っていいと思います。町田市の少年サッカーの歴史を考えれば可能性はある」と太田は言う。
 ベストイレブン選出の際、太田はこうも付け加えていた。

「前身のFC町田、もしくはFC町田ゼルビア出身でベストイレブンを組めるくらいになりたいですね。今回は違う選考基準で選びましたが、例えば、昔で言えばFC町田出身の熱田眞さん(元京都など)、今ならゼルビア出身の樋口堅(現町田)などはいます。でも、良い選手がもっと出てきてほしい」

 8月6日に町田GIONスタジアムで行なわれる大分トリニータ戦は、FC町田ゼルビアがクラブとして大きくなり、タレントを輩出していくための第一歩目と見てもいいだろう。アカデミー出身の太田がホームデビューを飾れば、『ゼルビアに入りたい!』と目ざす町田市出身のサッカー少年、『太田宏介のキャリア良いな』と思う現役選手が出てくるかもしれないからである。

 もちろん太田は大分戦に向けて、プロとして「個人的な感情は置いておいて、まずはチームの規律のなかで、良い勝ち方をできるように貢献したい」と言う。15年から17年にはオランダのフィテッセでプレーし、日本代表も経験した太田は、果たしてチームをどう勝利に導くのか。大きな意味を持つであろう凱旋試合は、町田市に縁があるサッカー少年・現役選手にとっても、大注目の一戦となるだろう。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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【試合情報】
試合:J2リーグ第30節 
日時:2022年8月6日(土)19:00キックオフ
対戦:FC町田ゼルビア vs 大分トリニータ
会場:町田GIONスタジアム
備考:試合に関する情報はこちら
https://www.zelvia.co.jp/news/news-207413/
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