大宮戦で1G1Aと圧倒的な存在感! J2終盤戦の厳しさを知るベガルタ中島元彦が明かす「昇格へのカギ」

大宮戦で1G1Aと圧倒的な存在感! J2終盤戦の厳しさを知るベガルタ中島元彦が明かす「昇格へのカギ」

惜しくも敗れた大宮戦だが、中島(写真)は1ゴール1アシストの活躍を見せた。写真:田中研治



[J2第31節]仙台2−3大宮/8月13日/ユアテックスタジアム仙台

「5点くらい取れたと思います」

 ボランチだけでなく、この日は左サイドハーフとしてもプレーし、1ゴール1アシストの活躍を見せた中島元彦は、後半の猛攻を振り返って、反撃が2点にとどまったことを悔やんでいた。

 J1昇格を争うベガルタ仙台と、J2残留争う大宮アルディージャの対戦は、前半に大宮がゴールラッシュ。11分にセットプレーから袴田裕太郎が先制点を挙げると、直後の12分にカウンター攻撃から河田篤秀が追加点。さらには34分、河田からのパスを受けた矢島慎也がネットを揺らし、3点のリードを奪った。

 ホームで勝点3を積み上げたかった仙台としてはよもやの展開。中島は「相手のほうが強度が高かったですし、この試合に臨む気持ちも上でした。勢いに呑まれて3失点してしまいました。もっとこっちが勢いを持てばあの3失点はなかったかなと思います」と、自分たちが勢いで上回れなかったと反省を述べた。
 
 ただ仙台は後半、3点差を追いついて逆転するために、なりふり構わず攻め立てた。64分に相手のクリアボールを拾った名倉巧からパスを受けた中島は「(ミドルシュートは)自分の持ち味だったので、自信を持ってシュートしました」と思い切りよく右足を振り抜き、低い弾道のミドルシュートをゴールに突き刺した。

 その3分後、名倉に代わって投入された吉野恭平がボランチに入り、中島は左サイドハーフを務めた。「恭平くんから『守備は任せてくれ』とアドバイスがありましたし、(原崎政人)監督からも『攻撃で違いを見せてくれ』という声かけがありました」という中島は、ゴール前に積極的に顔を出し、決定機を作り出す。

 そして89分、右サイドハーフの加藤千尋からのサイドチェンジのパスを受けて、ファーサイドにクロス。遠藤康のヘディング弾をアシストして1点差まで詰め寄ったが及ばず、2−3で敗れた。

 試合後、悔しさを露わにした中島は「抜け出すところやシュートを打てるところで、かわしに行ったり、ニアに良いクロスが入っているのに飛び込んでなかったりしました。みんなしんどいかもしれませんが、得点できるポイントに人がいないのが現実です。ミーティングでもニアに絶対入ろうと声かけをしているのですが、入れていません。もっと徹底してニアに入る選手を増やさないといけません」と、後半の攻撃であと一歩厚みを出せなかった点を問題視。3失点を喫した以上に、3点目、4点目が取れなかった事実に肩を落とした。
 
 今後もJ2残留を争う下位チームを相手に苦しむ可能性もあるが、「気持ちの面で負けないというか、上回らないといけません。全員がチャレンジャー精神を忘れないことが大切だと思います」と口にする。

 2020年に期限付き移籍したアルビレックス新潟で、シーズン終盤に7戦未勝利と苦しい経験をした。J2終盤戦の厳しさを知る中島は「下を向く時間はありません。一戦一戦、一人ひとりが気持ちを持って、昇格するためにはひとつの戦いや球際で一人ひとりが負けないのが大事です。共通認識でそうした部分で上回れるようになれば、自ずとJ1昇格は見えてきます」と力強く語った。
 
 中島は、今年4月にセレッソ大阪から育成型期限付き移籍で仙台へ加わり、すぐさまボランチのレギュラーへ定着。そしてチームも上位へ躍進した。

 いまや仙台の攻守の要として、替えのきかない選手となった中島は、チームのリーダー的存在になりつつある。大宮戦の悔しさもエネルギーに変えて、仙台のJ1昇格のため、全力を注ぐ。

取材・文●小林健志(フリーライター)

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