「よしっ!関わるのはやめよう」「無理だよぉ」W杯初出場決定弾の岡野雅行と城彰二が語る“ジョホールバルの歓喜”。試合後のロッカールームでは…

「よしっ!関わるのはやめよう」「無理だよぉ」W杯初出場決定弾の岡野雅行と城彰二が語る“ジョホールバルの歓喜”。試合後のロッカールームでは…

城氏(写真)が自身のYoutubeチャンネルで岡野氏と“ジョホールバルの歓喜”を振り返った。(C)Getty Images



 元日本代表FWの城彰二氏が8月31日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』で最新コンテンツを公開。ゲスト出演した元日本代表FWの岡野雅行氏とともに、日本がワールドカップ初出場を決めた“ジョホールバルの歓喜”の裏話を披露した。

 岡野氏は、日本代表が1998年のフランス・ワールドカップ出場を目ざしてアジア最終予選を戦うなか、一度も出番がなかった。業を煮やして当時の岡田武史監督に理由を聞きに行くと、「お前は秘密兵器だ」と告げられる。

 指揮官の言葉に気を良くした岡野氏。「俺、単純だからさ、次の日から秘密兵器。もうこんな感じ」と、横柄に足を組んでソファに深々と座ってみせる。これには城氏も大爆笑し「そういう性格だから。ほんと、単純だから」と当時を懐かしむ。

 迎えたイランとのアジア第3代表決定戦。1-2で迎えた後半、FWで先発出場していた三浦知良(鈴鹿ポイントゲッターズ)と中山雅史に交代が告げられる。ついに出場できると思っていた岡野氏の思いも空しく、呼ばれたのは城氏と呂比須ワグナーだった。そして、城氏が値千金の同点弾を決める。

 ふてくされていた岡野氏は、試合のただならぬ雰囲気に気づく。日本、イランとも、ワールドカップ出場がかかった大きなプレッシャーからプレーが消極的になっていた。岡野氏は思った。
 
「よしっ!関わるのはやめよう」「こんな試合に出されても困る」「他人だよ。何が秘密兵器だよ」

 試合は2-2のまま、延長戦に突入すると、岡野氏の思いとは裏腹に、岡田監督から声がかかる。長髪のストライカーは「腰引けていたもん」「無理だよぉ」という状態で延長戦からピッチに立った。一方、城氏は両チームとも疲労が深い状態で俊足が持ち味の岡野氏の投入は「すごく嬉しかった」と振り返る。

 岡野氏は、数度のチャンスを外し追い込まれたが、ともに戦っていた選手たちから温かい声をかけられ、我に返る。自分の役割に集中し、決勝ゴールを決めてみせた。

 ホーム韓国戦での逆転負けや加茂周監督の解任などを経て、日本サッカー史上初の快挙を成し遂げた選手たち。ただ、戦いを終え、試合後のロッカーで喜びを表現する元気は残っていなかったという。

 カタール・ワールドカップで7大会連続の出場となる日本代表。四半世紀前に掴んだ初出場は、極限のプレッシャーを乗り越えて達成された。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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