【セルジオ越後】アメリカはW杯を想定するには期待外れの相手。安心するくらいなら忘れてしまうほうがいい

【セルジオ越後】アメリカはW杯を想定するには期待外れの相手。安心するくらいなら忘れてしまうほうがいい

鎌田は良い攻撃を見せていた。もっとも、チームとしては4点くらい取れていてもおかしくなかった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)



 ドイツ遠征中の日本が、現地でアメリカと対戦し、2-0で快勝した。

 FIFAランキングで24位の日本にとって、14位のアメリカは格上だけど、カタール・ワールドカップを想定するには期待外れの相手だった。

 グループステージで対戦するドイツやスペインとは、レベルがかなり違った。守備が堅いコスタリカのようなチームとはアジアの予選で対戦しているから、そのシミュレーションにもならなかった。

 アメリカは、フィジカルの強さがあり、キーパーが良かったけど、攻撃のスキルが不足していた。足もとにボールを回すばかりで、縦へのスピードやドリブルが足りなかった。

 ボランチは、後ろからボールを受けても前を向く意識が低い。サイドバックも、少しチェックを受けるとすぐにキーパーに戻す。だから、日本はプレスをかけやすかった。

 0-1で負けている場面でさえも、後ろでボールを回していた。日本は終盤、4バックから3バックにして無失点だったけど、相手が前にチャレンジする意識が低いのだから、本番に向けて想定できなかった。ワールドカップで、終盤に負けていて攻撃が甘いチームなんてないからね。
 
 エースのプリシックが欠場したのが影響したかもしれないし、平均年齢が若かったから、カナダ、メキシコとの共催となる2026年大会を見据えて強化しているのかもしれない。あくまでも“練習試合”として臨んでいたようにも見えた。

 日本で目立ったのは鎌田。良い攻撃を見せていた。三笘が短い出場時間で得点を決めたのも見事だった。ただ、内容からすれば4点くらい取れていてもおかしくなかった。今日の出来で攻撃が良かったと思い込むのは危険。安心するくらいなら、忘れてしまうほうがいいとさえ思う。

 今、ヨーロッパの国はネーションズリーグを戦っている。試合を見てみると、日本対アメリカよりもかなりレベルが高い。ドイツもスペインも、ハイレベルな戦いで揉まれたうえでワールドカップに入ってくるんだ。

 次は27日のエクアドル戦。南米らしい堅い守備や個人技のあるチームだけど、強豪国とまでは言えない。森保ジャパンには内容でも結果でも期待したいね。

【著者プロフィール】
セルジオ越後(せるじお・えちご)/1945年7月28日生まれ、77歳。ブラジル・サンパウロ出身。日系ブラジル人。ブラジルではコリンチャンスやパウリスタなどでプレー。1972年に来日し、日本では藤和不動産サッカー部(現・湘南ベルマーレ)で活躍した。引退後は「さわやかサッカー教室」で全国を回り、サッカーの普及に努める。現在は解説者として、歯に衣着せぬ物言いで日本サッカーを鋭く斬る。

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