「得点力不在」「むなしい攻防戦」韓国メディア各社は0-0ドローの森保Jをどう見た? “危機から救い出した”シュミットを評価

「得点力不在」「むなしい攻防戦」韓国メディア各社は0-0ドローの森保Jをどう見た? “危機から救い出した”シュミットを評価

GKシュミットはPKストップをはじめ、安定したセービングを披露。韓国メディアも称賛した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)



 日本代表がエクアドル代表との国際親善試合をスコアレスドローで終えたニュースは、韓国でも広く報じられている。

「先発全員交代した日本、エクアドルと0-0ドロー」(総合メディア『news1』)
「“得点力不在”日本、“PK失敗”エクアドルと引き分け」(総合メディア『Mydaily』)
「日本、“南米の伏兵”エクアドルと攻防戦の末ドロー」(サッカー専門メディア『InterFootball』)
「日本、むなしい攻防戦の末にエクアドルと0-0引き分け」(サッカー専門誌『FourFourTwoKOREA』)

 アメリカ戦から総入れ替えとなった日本のスターティングメンバーで、韓国メディアが最も注目したのはGKシュミット・ダニエルだ。
 
 後半のPKセーブをはじめ、幾度となくエクアドルのシュートを防いだ守護神について、スポーツ&芸能メディア『OSEN』は、「日本は80分にPKを許し、敗北が目前に迫ったが、エネル・バレンシアのシュートをシュミット・ダニエルが正確に読んでセーブした。その後もエクアドルの決定機を防ぐなど、日本を危機から救い出した」と称賛した。

「シュミットのビッグセーブで日本がPKの失点を防いだ」という書き出しで始まったスポーツメディア『スポーツトゥデイ』の記事でも、「シュミットはかつてイ・スンウがプレーしたシント=トロイデンで主力を張っている。エクアドル戦の大活躍で、ナンバー2の立場からさらに上がることもあり得るだろう」と高く評価されていた。

 ほかでは、日韓両国の采配を比較するメディアも多く見られた。というのも、韓国代表は同日行なわれたカメルーン戦を1-0で勝利したが、23日のコスタリカ戦を含め、招集メンバー26人中7人を起用しなかったのだ。

 出場なしに終わった7人には、マジョルカで好調のイ・ガンインも含まれており、招集メンバー30人中26人を起用した日本とは対照的な姿だった。

 これには「“アジアのライバル”韓国と日本、相反した9月Aマッチ活用法」(日刊紙『文化日報』)、「イ・ガンインにそっぽを向いた韓国…日本は“破格の全員交代”、明白な対照はなぜ?」(総合ニュースサイト『スターニュース』)といった見出しが並んだ。
 

 サッカーメディア『FOOTBALLIST』は「ベントとは違った日本の幅広い選手点検」とし、次のように伝えた。

「日本の強化試合の戦略が韓国と大きく対照的だ。韓国は2試合フル出場した選手が5人もいるなど、選手のチェックよりは既存の選手の組み合わせに気を使った。2連戦でプレーしなかった選手は7人であり、特にラ・リーガで好調のイ・ガンインを招集しながら最後まで起用しなかった点は議論の対象となった。韓国は既存選手の組み合わせを、日本はコンディションの確認とバランスの取れた出場機会を重視した」
 
 また、「イ・ガンインを放棄したも同然と捉えられる采配だった」と厳しく言及したスポーツ紙『スポーツソウル』も、「今の代表にない技術とクリエイティビティ、非凡なパススキルを持つ選手をあえて切り捨てる理由があるだろうか。今回の2連戦で、イ・ガンインが交代で入ってチームに役立つか、あるいはマイナスなのかを確かめることができたが、ベント監督は試みさえもしなかった」と指揮官に疑問を呈していた。

 9月の2連戦で対照的な選手起用を見せた日本と韓国だが、どちらが賢明な選択だったかは11月のカタール・ワールドカップで明らかになるだろう。まずは約2か月後の本大会に向けて、両国指揮官が最終メンバー26人をどのように構成するかに注目したい。

構成●ピッチコミュニケーションズ

参考記事:韓国代表が2連戦で“至宝”を起用すべきだったワケ、リーガで好調のMFを活かさない手はないはすだが…

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