「クソ審判!」少年は罵声、美女は中指…アトレティコサポが激怒したPK取り消し。逆転勝利の着火剤となったのは“怒り”だった【現地発】
2023年04月28日 07時37分サッカーダイジェストWeb

タックルを受けたモリーナ(16番)が倒れたものの、笛はならなかった。(C)Getty Images
4月26日のラ・リーガ第31節で、3位のアトレティコ・マドリーはマジョルカとホームで対戦。先制されたものの、ロドリゴ・デ・パウル、アルバロ・モラタ、ヤニック・カラスコのゴールで3-1と逆転勝利を飾った。
先手を取られ、苛立っていたアトレティコのファンの怒りが爆発したのが、39分のシーンだ。右ウイングバックのナウエル・モリーナが敵陣ペナルティエリア内で倒れ、ファン・ルイス・プリド・サンタナ主審によって一度はPKが宣告されたものの、VAR介入→オンフィールドレビューの末にファウルなしとなったのだ。
耳をつんざくようなブーイングと怒号がスタジアムに鳴り響き、背の高いロングへアの美女が中指を立て、アントワーヌ・グリーズマンのユニホームを来た10歳ぐらいの眼鏡を掛けた少年は父親と一緒に「クソ審判!」と叫んでいた。
アトレティコを率いる闘将ディエゴ・シメオネが「圧力鍋」と評するシビタス・メトロポリターノのファンは、これで火が付いた。“怒り”がチームを後押し、マジョルカにプレッシャーを掛け、前半終了間際の同点弾を呼び込んだ。
前半をビハインドのままで終えていたら、まったく違う試合展開になっていただろう。サポーターの熱さが逆転劇の着火剤となったのだ。
同点に追いついて迎えたハーフタイム、前述した眼鏡の少年は、父親と一緒に手作りのボカディージョ(サンドイッチ)を頬張っていた。その姿は、さっきまで汚い野次を飛ばしていたとは思えないほど、愛らしかった。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)
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