「見守っていただければ」神戸イニエスタの気になる去就は? 今夏退団なら残された試合は5試合のみか。今後の出場の可能性は…

「見守っていただければ」神戸イニエスタの気になる去就は? 今夏退団なら残された試合は5試合のみか。今後の出場の可能性は…

今夏、神戸退団の可能性があるとされているイニエスタ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)



[J1リーグ第12節]神戸3-0横浜FC/5月7日/ノエビアスタジアム神戸

 首位・神戸と最下位・横浜FCの一戦は、ホームの神戸が3−0で快勝した。

 試合が動いたのは45+1分。初瀬亮の鋭いクロスを横浜FCのGKスベンド・ブローダーセンがファンブルし、こぼれ球に大迫勇也がすばやく反応。慌てたブローダーセンが大迫を倒してPKを献上してしまう。それを大迫が決め、神戸が1−0として前半を折り返した。

 後半もハイプレスを軸に攻め立てた神戸は、52分に再び大迫が決めてリードを2点に広げる。さらにその2分後には、汰木康也が相手のパスミスをついてボールを奪取し、中央へラストパス。それを佐々木大樹が流し込んで3−0とした。

 前節の名古屋戦(2-2)では、2−0から追い付かれて引き分けに持ち込まれていた神戸にとっては、試合を決める大きな3点目となった。スコアはこのまま動かず、勝点を26に伸ばした。

 首位の貫禄を見せつけた神戸だが、話題の中心にいたのはアンドレス・イニエスタだった。今夏の退団、もしくは引退の可能性があると報道された直後の試合だからである。

 ゴール裏には「アンドレス!共にシャーレを!」の横断幕が掲げられ、64分の途中出場時には多くの拍手とアンドレスコールがスタジアムを包み込んだ。

 3試合ぶりのピッチでは、チームメイトと連係が合わない場面も見られたが、徐々に呼吸が合い始めると本来の輝きを取り戻していった。80分頃にはドリブルからの鋭いミドルシュートでスタジアムを沸かせた。
 
 試合後のメディアの行動も異例だった。ほとんどの記者や映像クルーがミックスゾーンに走り、吉田孝行監督の試合後会見に出席した記者は2人だけ。獲物を狙う鷹のごとく、メディア陣はこぞってイニエスタが姿を現わす瞬間に目を光らせていた。

 原稿執筆時点でイニエスタの日本での最終戦は、6月6日に行なわれるバルセロナとの親善試合(国立競技場)が濃厚だと言われている。逆算すると残されたホームゲームは5月13日の広島戦、27日のFC東京戦、6月3日の川崎戦の3試合のみ。アウェーの柏戦、ルヴァンカップの名古屋戦を入れても5試合しか残されていない。

 去就について本人は「あまり言えることはない。将来、何が起こるかは見守っていただければと思います。自分としてはプレーするために準備することに集中して日々を過ごしている」とコメントしている。だが、いずれにしてもレジェンドの“魔法”を日本で見られる機会はそう多くないのかもしれない。

 できれば、少しでも長く彼のプレーを見たい。だが、ハイプレス&ロングフィードを軸に勝点を積み上げている今季の神戸にあって、イニエスタの出場機会が減少しているのも事実だ。

 では、どういう展開ならイニエスタがピッチに立つ可能性があるのだろうか。吉田監督に横浜FC戦でのイニエスタ投入の意図を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「今日の相手(横浜FC)のやり方を見た時に、一番やりやすい相手なのかなと思いました。前半から相手がブロックを組んでいたので、変化を加える意図で投入しました。プレーもしっかりしてくれたと思います」

 ホームでは、広島、FC東京、川崎というインテンシティの高い相手との戦いが続く。そのなかで、イニエスタがピッチに立つ時間は少ないかもしれないが、「相手がブロックを組んで」くるような展開なら、彼の創造性が必要になるということかもしれない。

取材・文●白井邦彦(フリーライター)

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