「最後まで走り抜きたい」神村学園FW西丸道人が仙台加入内定会見で強い決意!“目標”とする福田師王からアドバイスも「プロの厳しさや...」
2023年09月22日 17時50分サッカーダイジェストWeb

神村学園FW西丸(左)と仙台強化部の平瀬スカウト(右)。写真提供:神村学園
J2仙台は9月4日、神村学園FW西丸道人の来季加入内定を発表。22日、鹿児島県いちき串木野市の神村学園高にて、加入内定会見が行なわれた。
西丸はFC加治木から神村学園中等部に入学し、そのまま高等部に進学。FWとして頭角を現し、昨年12月から今年1月にかけて行なわれた高校サッカー選手権では、2得点を挙げ、全国ベスト4進出に貢献。U-17日本高校選抜にも選出された。
今季のプレミアリーグWESTでは、第14節終了時点で13得点を挙げ、得点ランキング2位。去就が注目されていたが、J2仙台への加入が内定した。
西丸は会見で今の心境を問われると、「小学1年生の時からの大きな夢であるプロサッカー選手になれた、という実感はまだないですが、なれるのは嬉しく思います」と率直な喜びを語った。
神村学園の有村圭一郎監督と鹿児島実高の同級生だった、仙台の強化部・平瀬智行スカウトは、「前回の高校選手権で見て、すごく面白い選手だと興味がわきました。福田師王(FW/ボルシアMG)選手や大迫塁(MF/J1・C大阪)選手がいましたが、彼らを走って生かしていたのが西丸くんでした。献身性があって、貪欲にゴールに向かう姿勢を評価しました」と、周りを生かすために献身的に走れる部分を評価したという。
西丸自身も「どのフォワードよりも走るのが自分の持ち味です。サイズは大きくないですが、周りを生かすのも得意です」と自分のストロングポイントを自覚していた。
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そうした自身の持ち味は、神村学園の厳しい環境により培われたようだ。「1日に何試合も試合があって、苦しさを強いられましたが、仲間とともに歯を食いしばって必死に頑張ってきました。タフな部分は6年間頑張ってきて身についたと思います」と厳しい環境下で成長できたと振り返る。
目標とする選手を訊かれると、「小さい頃からFCバルセロナに所属しているレバンドフスキ選手を目標にしていました」と語り、「そして今は福田師王先輩を目標にしています」とドイツで活躍する1年上の先輩の名を上げた。
その福田からは「1番目くらいにメッセージを送ってくれて、たくさんの文章を送ってくれたのを覚えています。プロの厳しさや高校とは違うところ、ケガとの向き合い方などを教えてくれて、ありがたい言葉をたくさんいただきました」と祝福とともに今後に向けての細かいアドバイスまでしてくれたと明かし、感謝の気持ちを述べていた。
仙台の印象は「若手中心のチームで、競争が激しいです。そんな中で揉まれながら試合に絡んでいきたいです」と語り、「1試合でも多く試合に絡んで、出た試合では点を取って最後まで走り抜きたい」と自慢の走力と得点能力を生かして、1年目からの活躍を目ざす貪欲さを見せた。
西丸は現在J2で苦しむ仙台の救世主となり、世界に羽ばたく存在となれるか。緊張しながらも堂々とした受け答えを見せていた若きストライカーは、プロでの飛躍を目ざす。
取材・文●小林健志(フリーライター)
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