【セルジオ越後】9-0圧勝で勘違いするな!ジャマイカ戦はすぐにでも忘れた方がいい

【セルジオ越後】9-0圧勝で勘違いするな!ジャマイカ戦はすぐにでも忘れた方がいい

U-22代表デビュー戦で初ゴールも決めた一美。だが果たして、ジャマイカは強化試合の相手として相応しかったのか?写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)



 年内最後の森保ジャパンの試合となったU-22の日本対ジャマイカ戦は、9対0という大差で日本が勝利を収めたね。吐く息も白く見えるほどの寒空の下で、見に来たお客さんにとっては、たくさんのゴールが生まれて、良い試合と言えたかもしれないね。

 ただ、五輪に向けた強化試合としてはあまりにも大味な内容で、まったく参考にならなかった。ジャマイカは北中米地区の1次予選で敗退してしまうほどの相手で、全くと言っていいほど歯応えがなかった。果たして、この試合で“強化”というテーマが成立するのかな。

 出場した選手には悪いけど、誰が出てもアピールできるような試合だった。はっきり言って、このジャマイカ戦がオリンピックを目標とした強化試合だったというなら、すぐにでも忘れてしまった方がいい。来年1月に開催されるU-23アジア選手権の方が、相手も出場権を懸けて本気で挑んで来るのだから、強化としての意味はあるだろう。

 日本としては、11月に完敗したコロンビアのような相手こそ、世界で戦う上での基準と考えるべきだ。ジャマイカのような相手に大勝してプラス思考になっても意味がない。協会も五輪に向けて、もっと意義のあるマッチメイクをしてほしい。メディアも日本が“圧勝”したと言って持ち上げるから、この試合を観ていた人たちを勘違いさせてしまう。間違っても、このレベルの相手は五輪には来ないでしょ。


 それから、試合後に森保監督も選手には「競争ばかりさせて申し訳ない」と言っていたけど、ジャマイカ戦では相手の質が低すぎて評価のしようがないから、競争にはならないよ。前述したU-23アジア選手権という真剣勝負の舞台でこそ選手の本当の実力が見極められるんじゃないかな。

 とはいえ、この大会も国際Aマッチデーの期間中ではないから欧州組の多くは招集できない。そこがネックなんだけど、そろそろサバイバルばかりじゃなく、五輪に向けてのチームも本格的に固めていかなければいけない時期だよ。大会のノルマはもちろん優勝。アジアで勝てなかったら金メダルなんて狙えないし、勝ち上がりながら力をつけて五輪へ向けたメンバーを固めていってほしいね。
 

 1月のU-23アジア選手権も真剣勝負の舞台だから非常に重要だが、来年は3月の国際AマッチデーにもU-23の試合が組まれた(3月27日にU-23南アフリカ戦、同30日にU-23コートジボワール戦)。同時期にはA代表のワールドカップ・アジア2次予選の2試合(3月26日にミャンマー戦、同31日にモンゴル戦)もあるけど、もはやこの時期になったら森保監督は五輪に向けて集中すべきだよ。

 アジア2次予選は4戦全勝で、最終予選進出はほとんど間違いない状況だ。3月の2次予選はモンゴルでのアウェー戦もあるけど、ここはコーチに任せて、森保監督は2試合ともU-23日本代表の指揮を執るべきだろうね。


 それにオーバーエイジ(OA)の問題もある。本番で活用するなら、ここは是非、OAの候補選手も組み込んで、本番に近いメンバーを想定して臨んでほしい。相手もアフリカの代表の座を勝ち取ったチームだから、本当に有意義な強化試合となればいいね。

 ただし、まずは1月のU-23アジア選手権だよ。この大会で森保監督が果たしてどんなチームを作って、どんな采配を見せるのか。東京五輪での“金メダル”を目標に掲げているだけに、それに相応しい結果と内容を見せてほしいね。
 

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