【ミラノ・ダービー採点&寸評】インテル伏兵がMOM! イブラ大活躍のミランはメンタル面の限界を…

【ミラノ・ダービー採点&寸評】インテル伏兵がMOM! イブラ大活躍のミランはメンタル面の限界を…

ミラノ・ダービーのフォーメーション図&結果。(C)SOCCER DIGEST



【インテル|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 7.5
前半はミランのプレスが完全にハマって自陣からボールを持ち出せず、2失点を喫して折り返す最悪の展開。しかし後半は、ビルドアップを諦めて直接前線に当てるダイレクトなサッカーに切り替えて一気に形勢を逆転。こぼれ球をねじ込んだブロゾビッチのゴールで流れを引き寄せ、一気に逆転すると危なげなく押し切った。
 
監督 アントニオ・コンテ 7
プレスの設計に失敗した前半は攻守両局面でチームが困難に直面したが、ハーフタイムの修正で流れを一気に変えた。エリクソンではなくサンチェスのスタメン起用も結果的には当たった。
 
【インテル|選手採点&寸評】
[GK]
27 ダニエレ・パデッリ 4.5
小指骨折のハンダノビッチに代わって先発。リスクを冒さずゴールエリアの番人に専念するも、40分は飛び出し遅れでレビッチにタップインを許し、2点目もCKのこぼれに対応できず。正守護神の不在を強調するだけに終わった。
 
[DF]
2 ディエゴ・ゴディン 6
イブラヒモビッチとのマッチアップでは劣勢に立たされ、先制ゴールの場面では競り負けてアシストを許すなど守備ではいまひとつ。しかし53分には敵陣への攻め上がりから、まさかのスルーパスでサンチェスの同点ゴールアシストを誘う重要な貢献を果たす。
 
6 ステファン・デフライ 7
いつも通り3バック中央でリベロとして機能し、チャレンジよりカバーを担当しつつラインを統率。冷静な読みでラストパスを遮断し、シュートブロックでも再三ピンチを救う。70分には腰より低い高さに飛んできたCKに頭で合わせて逆転ゴールを決めた。
 
37 ミラン・シュクリニアル 7
クロスに対するポジショニングが正確で、常に相手の先手を取る。前半だけでも貴重なクリアが三度あった。右サイドから攻め上がってくるケシエ、チャルハノールを水際ではね返す重要な働きだ。
 
[MF]
87 アントニオ・カンドレーバ  5.5(80分OUT)
レビッチを見ながら後方から攻め上がってくるテオもケアするという難しいタスクをこなし切れず、何度も突破を許す。勝ち越しゴールのCKを除けば攻撃での貢献も最小限で、疲れ切って80分でベンチに下がる。
 
MAN OF THE MATCH
8 マティアス・ベシーノ 8
ボールが敵陣深くに入るのに合わせ、タイミング良くゴール前に攻め上がる動きを繰り返してミランの脅威に。ルカクのクロスに走り込んだ24分のシュートは決め切れなかったが、53分には裏に抜け出したサンチェスの戻しをきっちり沈めて貴重な同点ゴール。その後も危険な場面にはほとんど絡んだ伏兵は、4点目の起点にも。
 
77 マルセロ・ブロゾビッチ 7.5
前半はチャルハノールのマークに苦しみ、ビルドアップにほとんど貢献できなかったが、51分にこぼれ球を左足ボレーのミドルで叩き込んで試合の流れを一変させる。その後も水を得た魚のように攻撃のタクトを振るい、試合をコントロールした。
 
※MAN OF THE MATCH=この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

23 ニコロ・バレッラ  5.5
対面のケシエにフィジカルコンタクトとダイナミズムの両面で圧倒され、攻撃でも守備でもボールに絡めず存在感が希薄。危険なスペースをケアして攻守のバランスを担保する日陰仕事はこなしたが。
 
15 アシュリー・ヤング 5.5(95分OUT)
右のカンドレーバ同様、ウイングとSBとの1対1に晒される。SBコンティの攻め上がりが少なく難易度は相対的に低かったこともあり、大きな困難はなかったが、攻撃ではほとんど存在感を発揮できずに終わる。


[FW]
9 ロメル・ルカク 7
最前線で基準点として機能。孤立してボールに絡めなかった前半も24分にドリブルでロマニョーリをぶっちぎってチャンスを作り、後半はターゲットとしてロングボールを収め続け、アディショナルタイムに4点目を決めて画竜点睛だ。
 
7 アレクシス・サンチェス 6.5(72分OUT)
序盤は2ライン間に引く動きとサイドに開く動きで縦パスを引き出す。52分に絶妙のタイミングで裏に抜け、ベシーノの同点ゴールをアシストした。出場停止のラウタロに代わる先発抜擢に応えた。
 
[交代出場]
23 クリスティアン・エリクセン 6(72分OUT)
逆転直後、3−5−1−1のトップ下に。柔軟なボールキープで貢献し、80分には30b近い距離からゴール左角を叩く美しいFKも披露した。
 
11 ヴィクター・モーゼス 採点なし(80分IN)
残り10分で右WBに入るも、ロスタイムまでほとんどボールに絡まず。最後にスルスルと攻め上がってコーナーフラッグでキープ中のベシーノからパスを引き出し、クロスで4点目をアシストした
 
34 クリスティアーノ・ビラーギ  採点なし(95分IN)
アディショナルタイムに時間稼ぎで交代出場。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

【ミラン|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 5
システム変更(普段の4−4−2から4−2−3−1に)がハマり、2点を先行した前半は内容・結果ともに完全に優勢。しかし後半頭に同点に追いつかれると完全にペースを失うと、攻守ともにミスが増え、結果的に4失点して逆転負け……。メンタリティーの弱さを露呈した。これでミラノ・ダービーは4連敗だ。
 
監督 ステーファノ・ピオーリ 5
サイドで数的優位が作れる4−2−3−1は前半にすこぶる機能した。しかし、完全にペースを失った後半は“フリーズ”し、逆転されるまで交代枠を含めて手を打たなかった采配は疑問。「プランB」を持ち合わせていなかった。
 
【ミラン|選手採点&寸評】
[GK]
99 ジャンルイジ・ドンナルンマ 5.5
ベシーノの一撃を弾いた24分など前半は安定。4失点はいずれもノーチャンスに近かったが、いつものビッグセーブを見せられなかった。ビルドアップはいつもより安全第一を心掛けミスなく乗り越えたが。
 
[DF]
12 アンドレア・コンティ 5.5
カスティジェホと連動してヤングを封じた守備はまずまず。数的優位を活かした攻撃では上がるタイミングこそ良かったが、クロス精度を欠いた。
 
24 シモン・ケア 5.5
前半はロマニョーリと連動してルカク&サンチェスを封殺。後手に回った後半は徐々にスピード不足を露呈し、4失点目ではルカクに上手く身体を当てられてあっさりゴールを許した。
 
13 アレッシオ・ロマニョーリ 5
ほとんどルカクに仕事をさせなかった前半はほぼパーフェクトな出来も、縦に飛び出すベシーノを掴まえ切れず、3失点目ではCKでデフライを掴まえ切れないなど後半に崩壊。ディフェンスリーダーとして4失点の責任は重い。
 
19 テオ・エルナンデズ 5.5
いつも通り積極的に攻め上がって攻撃に迫力をもたらす。ただ、細かい部分での精度を欠き、後半半ば以降はややガス欠気味だった。
 
[MF]
79 フランク・ケシエ 5.5(81分OUT)
左右前後に幅広く動いて中盤にインテンシティーをもたらす。ただ、51分の失点シーンでは反応が遅れるなど、後半はハイパフォーマンスが続かなかった。
 
4 イスマエル・べナセル 5.5
攻撃では素早いパスワーク、守備ではパスカットやセカンドボール回収で貢献。チーム自体が後ろ向きになった後半は持ち味が出せなかった。
 
7 サムエル・カスティジェホ 5(80分OUT)
オフ・ザ・ボールの動きやプレスバックなど走力を活かす。ただ、結局は決定的な働きを見せられず、クオリティー不足を露呈した格好に……。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

10 ハカン・チャルハノール 5
9分にポスト直撃のミドルを放つなど序盤から積極的で、前半はブロゾビッチもほぼ完璧に封じた。しかし流れを失った後半はほぼ何もできず、パーソナリティー的な限界が垣間見えた。
 
18 アンテ・レビッチ 6
馬力を活かして左サイドで攻守に渡って奮闘し、40分には値千金の先制点。プレスも献身的にこなし、ゴディンやカンドレーバからのビルドアップを封じた。
 
[FW]
21 ズラタン・イブラヒモビッチ 7.5
40分にはロングボールを頭で落として先制点をアシストし、45分+1分にはヘディングで追加点(38歳129日でのゴールはミラノ・ダービー最年長記録)と前半はMOM級の活躍。後半はボールが入らなくなり、90分のヘディン弾もポストに弾かれた。
 
[交代出場]
17 ラファエウ・レオン 採点不能(80分IN)
左ウイングに投入されて何度か仕掛けたが、決定的な場面は作れず。
 
39 ルーカス・パケタ 5(81分IN)
試合に入れきれず、90分のクロスもゴールには繋がらず。4失点目の緩い守備もマイナス点。
 
5 ジャコモ・ボナベントゥーラ 採点不能(84分IN)
最後のカードとして投入されたものの、ほぼ何もできずにタイムアップ。
 
文●インテル:片野道郎、ミラン:白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)
 
※MAN OF THE MATCH=この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

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