川崎が新システム4-3-3を導入した理由。鬼木監督が語ったポイント

川崎が新システム4-3-3を導入した理由。鬼木監督が語ったポイント

Jリーグキックオフカンファレンスに出席した川崎の鬼木監督。新シーズンへの意気込みを語った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト編集部)



 新シーズンに向けて川崎の注目ポイントと言えるのが、プレシーズンに導入した新システム4-3-3だろう。

 2月14日に都内で行なわれたJリーグキックオフカンファレンスに登場した鬼木達監督は、従来の4-2-3-1からの変更を、昨季終了後から視野に入れていたと話す。

「昨シーズンが終わって、ルヴァン(カップ)は優勝できましたが、(3連覇を目指した)リーグでは勝ち切れない試合がありました。その結果を踏まえて、新たなものをプラスアルファしたいなという想いがあったんです。どうすれば一番、勝利に近づけるかという考えをもとにチームを作っている点は変わりなく、観ている方、やっている本人たちが楽しくなるのは何かと考えたところで、やはり新しいものに挑戦しようと思ったんです」
 2017年のリーグ得点王&MVPの小林悠、元ブラジル代表FWのレアンドロ・ダミアン、2018年のリーグMVPの家長昭博、ドリブラーの長谷川竜也、齋藤学ら、川崎は前線に国内トップクラスのタレントを揃える。

 彼らを組み込んだ強力3トップは魅力的で、“インサイドハーフ+アンカー”の逆三角形となる中盤にも、大島僚太、田中碧、守田英正、脇坂泰斗、そして現在は左膝の怪我で療養中の中村憲剛ら楽しみな顔ぶれが並ぶ。

 そう考えると攻撃的な両SBを含めて、4-3-3は今の川崎に打ってつけの形に映る。ただし、新システム導入の意図を鬼木監督は、個性を活かすだけではないとも説明する。

「選手のキャラクターがあるなかで、なにが一番プラスになるかを考えました。ただ最終的に川崎フロンターレのサッカーがあるので、個は活かしますが、チームの良さも消さない。そこは意識しています」
 

 ここまでの練習試合の結果は上々だ。「1次キャンプで試行錯誤していくなかで、2次キャンプではより明確になってきました。FWの選手も点が取れそうな感覚があるという話をしているので、そこはポジティブに捉えられます」と鬼木監督も前向きに語る。

 ただし「最初からすべてが上手くいくとは思っていないです」とも付け加える。

 前線からの積極的なプレッシングや、崩しのパターン、狙われやすいアンカーの脇のスペースのケアなど、詰めなくてはいけないポイントも多く、ルヴァンカップの初戦・清水戦(2月16日)、リーグ開幕戦の鳥栖戦(2月22日)で見えた収穫と課題を精査しながら、チームはブラッシュアップを果たしていくはずだ。
 そのなかで、大事なのは「ボール中心のサッカー。優先順位を考えながらやっていきたい」と指揮官はポイントを挙げる。

 リーグの覇権奪回、そしてクラブ初の単年での複数タイトルの獲得を目標にするなか、川崎はどんなサッカーを見せてくれるのか。今のチームは新たなことに挑戦する活気に満ちており、それがピッチでどう表われるのか楽しみである。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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