「リバプールに勝つ術はある!」智将ベニテスが明かした“クロップ攻略法”とは?

「リバプールに勝つ術はある!」智将ベニテスが明かした“クロップ攻略法”とは?

試合前にはいつも抱擁を交わしていたベニテス(奥)とクロップ(手前)。リスペクトし合う間柄だ。(C)Getty Images



 現在、中国スーパーリーグの大連プロフェッショナルFCで指揮を執るのが、スペイン出身の智将ラファエル・ベニテスだ。

 バレンシア、リバプール、ナポリ、レアル・マドリー、そしてニューカッスル・ユナイテッドなどで辣腕を振るった“ラファ”が、今回スポーツサイト『The Athletic』に登場。「ユルゲン・クロップのチームはどうプレーしているのか。そしてどうすれば打ち負かせるのか」と題したコラムを掲載し、これに英メディアがこぞって反応している。

 今シーズンのプレミアリーグで26戦無敗を誇り、30年ぶりの優勝に猛進するクロップ・リバプール。向かうところ敵なしの古巣への愛情を示しつつ、ベニテス監督は「無敗記録を止めるためのセオリーはある」と断言し、次のように持論を明かしている。

「ニューカッスルの監督時代に戦ったとき、我々のチームにもスピード自慢の選手はいたが、リバプールの選手たちのスピードにはとうてい及ばなかった。最終的に採用した唯一の作戦は、極端に守備を固めることだったが、結局のところ、守備強度をずっと高いレベルで維持するのは難しい。そこが問題なんだ。90分守り抜くなんてできっこない。だからこそ強引にでもカウンターアタックで手数を出して、相手に少しでも脅威だと感じさせなければならない」

 現在のリバプールは歴代最強のひとつだ、とベニテス監督は語る。クロップ監督の下で見事なまでの強化策を推し進め、適材適所にタレントを配置し、しかもそのいずれもがワールドクラス。とりわけCBフィルジル・ファン・ダイクとGKアリソンの獲得が進化へのターニングポイントだったと指摘する。

 クロップ政権下のボルシア・ドルトムントとも対戦経験がある59歳は、こう続けるのだ。

「クロップ流でなにより強烈なのは、あのハイプレスだ。しかし受けて立つばかりではダメで、それを掻い潜るトライを諦めてはいけない。彼らのようなチームに勝つためには、ワイドエリアでの一線級のスピードとスキルを持つ選手が不可欠。そうした存在がいないなら、プレスを凌駕するだけのパスワークを磨くしかない。そこでも活路を見出せないとすれば、リバプールやマンチェスター・シティのようなチームに勝つ方策はない。彼らの速さと強さに圧倒されるばかりだろう」

 
 理想論を大いに語ったベニテス監督だが、英紙『The Mirror』の反応は冷ややかだ。「ニューカッスル時代、ラファは一度もクロップに勝てなかった。説得力はどうか?」と疑問を呈した。確かにベニテス監督は2016年3月から2019年5月までの在任中、対リバプールの戦績は2−2、1−1、0−2、0−4、2−3の2分け3敗と、ひとつも白星を挙げていない。

 それはそれ、これはこれ、と言ったところか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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