「恥ずべき無責任さ」「別の惑星で生きているのか?」イタリア選手協会が“練習継続”のクラブを猛批判!

「恥ずべき無責任さ」「別の惑星で生きているのか?」イタリア選手協会が“練習継続”のクラブを猛批判!

2月25日に行なわれたCLナポリ対バルセロナでは、マスク姿のサポーターはごくわずかだったが……。 (C)Getty Images



 新型コロナウイルスの影響でシーズンが中断している間も、選手たちはトレーニングをすべきなのだろうか。

 感染者が2万人を超え、死者も1200人を上回ったイタリアでは、政府が厳しい移動制限を設けるなど、対応に追われている。だが、スポーツにおいては首相通達で「国の利益に関わるアスリートの練習」が認められている。

 そのため、セリエAなどでも、トレーニングを続けているクラブも存在する。当面は4月3日までの中断だが、再開前にはコンディションを整える練習も必要であり、「近いうちに活動を再開する予定」のクラブは少なくないようだ。

 だが、感染拡大を防ぐために「自宅待機」の号令がかけられている中で、選手が練習場に出向いてトレーニングをする行為について、現地で賛否両論だ。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、セリエAのクラブドクターたちは「健康保護への強い懸念」があり、「明確な改善がみられるまでは活動を再開すべきではない」と勧告している。
 

 さらに3月14日、イタリアサッカー選手協会(AIC)は声明を発表。一部のプロクラブが少人数での練習を継続しており、発熱の有無など、電話で確認可能なことのためにわざわざ呼び出されている選手がいると訴えた。

「これは、必要な仕事に行かなければならない多くの人たちに対して、最も恥ずべき無責任な行動だ。さらに、自宅に留まるように要請する、最前線の医療従事者たちに対しても侮辱的であると考える。首相通達が理由というなら、早くても活動再開が4月半ばと言われる中で、今アスリートの調子を保つことの何が『国の利益』なのかを説明すべきだ!」

 さらに、AICは「これを強要している人々は、彼らが別の惑星で生きているという意味だ」と続けている。

「つまり、今現在のイタリアには、恥ずべきことに無責任なのか、火星で生きているのか、最低限の尊厳すら欠いているサッカークラブがまだ存在しているということだ」

 新型コロナウイルスの問題が広まりだしてから、一部の選手たちからはクラブの対応への不満が相次いでいる。選手たちが安心してスポーツ活動を行なうことができることが重要なのは言うまでもない。一方で、経済的な側面を含め、クラブが損失を極力抑えようと行動しているという背景もある。

 両立させるのが難しいことは、誰もが理解している。それでも、組織にはできる限りの最善策を打ち出すことが求められる状況だろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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