「ひどく無責任だった…」リバプールがA・マドリー戦を“通常開催”したのは間違い!? 英紙が問題点を追及

「ひどく無責任だった…」リバプールがA・マドリー戦を“通常開催”したのは間違い!? 英紙が問題点を追及

モラタのダメ押し弾が記憶に新しいリバプール対A・マドリーの一戦に非難が相次いでいる。 (C) Getty Images



 文字通りの「死闘」だった。

 現地時間3月11日に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)ラウンド・オブ16の第2レグ、リバプールとアトレティコ・マドリーの一戦は、後者が、延長戦の末にリバプールを3-2(アグリゲートスコア4−2)で撃破。難攻不落の敵地アンフィールドで、ディフェンディングチャンピオンを打ち負かした。

 しかし、今シーズンのCLで屈指の名勝負となったこの試合が、“通常開催”されたことに疑問の声が上がっている。というのも、この前日と同日に開催されたラウンド・オブ16の3試合はいずれも新型コロナウイルスの影響を考慮し、無観客で行なっていたからだ。

 疑問を投げかけたのは、英紙『The Guardian』だ。この試合について「素晴らしい夜だった」と称えたうえで、「同じ日に世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルスによるパンデミックを宣言していた」と綴り、次のように訴えた。

「今後、政府の調査が進んだ時に、マドリードから約3000人が訪れ、ストリートを埋め、パブやバー、ショップやスタジアムに5万4000人が入ったメガイベントがどのように開催されたかは確実に問われることになるだろう」
 
 さらに記事は、イングランド北西部の公衆衛生に詳しいジョン・アシュトン教授の辛辣なコメントも掲載している。同教授は、イギリス政府が警鐘を鳴らしたのが、試合当日だったことに強く反発した。

「臨床的で、政策的過失だと言わざるを得ない。一部の人間が新型コロナウイルスの持っている可能性は非常に高く、それによってアウトブレイクが発生していた可能性もあった」

 では、一体なぜ試合は開催されたのか? 同紙によれば、リバプールの関係者は、全て政府と保健社会福祉省の「科学的アドバイス」によって決断したという。その助言では当時は、大規模なスポーツイベント開催に伴うリスクは少ないと考えられていたという。

 このクラブや主催者側の決定に対し、リバプール・サポーターの言葉を用いて、「ひどく無責任で、不必要に感染のリスクを高めた」と批判した同紙は、記事をこう締めくくっている。

「先週、大学やあらゆる学校が閉鎖され、続いてパブ、レストラン、ジム、映画館、劇場、美術館が閉鎖された。全てが正常性を失ったいま、アンフィールドに5万4000人もの人が詰め込まれていたことは、リバプールが生活の一部のように過ごしていた数日前や数週間前の出来事ではなく、全く別の時代のように見える」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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