「一緒なら不可能なんてなかった…」元セレソン戦士リバウドが獄中のロナウジーニョとの思い出を回想!

「一緒なら不可能なんてなかった…」元セレソン戦士リバウドが獄中のロナウジーニョとの思い出を回想!

2002年に世界王者となって日本でトロフィーを掲げたロナウジーニョとリバウド。この両雄の織り成すコンビネーションは、数多のライバルたちから恐れられた。 (C) Getty Images



 かつてサッカー界で一世を風靡した天才はいま、パラグアイの塀の向こうにいる。元ブラジル代表MFのロナウジーニョだ。

 今月4日に偽造パスポートを使用した罪に問われ、現在はパラグアイの刑務所に拘留されたロナウジーニョ。その後の裁判で本人は身の潔白を主張したが、逃亡の可能性と組織犯罪への加担が追及され、最大6か月もの拘留を余儀なくされると指摘されている。

 現地時間3月21日に40歳となった“クラッキ”に、かつての盟友たちからありとあらゆるメッセージが送られるなか、「悲しくもあり、心配している」とコメントしたのは、元ブラジル代表MFのリバウドだ。英紙『The Sun』が伝えている。

 リバウドとロナウジーニョは、2000年代序盤のブラジル代表で共闘。2002年の日韓ワールドカップではフェリペ・スコラーリが率いた当時のセレソンを“怪物”ロナウドとともに牽引し、見事に2大会ぶりの世界一に貢献していた。

 ロナウジーニョとの思い出を語ったリバウドは、2002年の日韓ワールドカップにおける盟友のゴラッソシーンを振り返った。

「あの大会でよく記憶しているのは、2-1で勝ったイングランド戦だ。あの日のロナウジーニョはすさまじかった。私のゴールで1-1としていた中で、彼の決めたゴールは我々にとっては何よりも重要だった」

 リバウドが絶賛したシーンは、イングランドとの準々決勝、タイスコアで迎えた50分のロナウジーニョの一撃である。

 敵陣の左サイド、ゴールまではおよそ35メートルという位置でFKを獲得すると、キッカーのロナウジーニョは、右足を一閃。空中を舞ったボールは鮮やかな軌道を描き、ゴールラインから前に出ていた相手守護神デイビッド・シーマンの頭上を越えて、ネットへと吸い込まれたのだ。

「あのゴールは世界を驚かせた」と回想したリバウドは、さらにこう続けた。

「私もあれほどに完璧なキックを彼ができるなんて思っていなかった。しかし、全てが狙い通りだったんだ。ロナウジーニョはキックをする前に私に言ったんだ。『シーマンはセットプレーの時に2〜3歩前に出る傾向があるから狙ってみる』とね。その後、30分を残してロナウジーニョは退場になり、私たちはイングランドのプレッシャーに耐えなければならなくなった。本当に忘れられない試合だった」

 さらに「ロナウジーニョといれば不可能なことなんてなかった。彼と何度もピッチでプレーすることは喜びだった」と続けたリバウドは、獄中にいる友を慮った。

「彼が今回の一件で何をしたかが正確に分かっていないから、今の私にできるのは励ますことぐらいだ。ただ、彼は非常に愛情が深く、優秀な人間だよ。強くあってほしいと願うばかりだ」

 果たして、塀の向こうにいる稀代のファンタジスタの耳に、ともに世界王者となったリバウドの声は届いているだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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