「ヤツらは女たちを連れ込んで…」元ナイジェリア代表CBが明かした98年W杯“衝撃の真実”

「ヤツらは女たちを連れ込んで…」元ナイジェリア代表CBが明かした98年W杯“衝撃の真実”

98年W杯当時のウェスト氏。デンマーク戦惨敗の原因は明白だったと振り返る。(C)Getty Images



 かつてナイジェリア代表の最終ラインで異彩を放った、タリボ・ウェストというCBを覚えているだろうか。名前よりも奇抜な色合いのドレッドヘアを見て、ピンと来るファンも多いはずだ。

 オセールやインテル、ダービー・カウンティなどで活躍したウェスト氏は、2008年に現役を引退。46歳の現在は母国ナイジェリアに戻り、キリスト教の牧師として布教活動に従事している。スーパーイーグルス(ナイジェリア代表の愛称)で主軸を張っていた当時から、敬虔なクリスチャンとして有名だった。

 ウェスト氏とナイジェリア代表が一躍脚光を浴びたのは、1996年のアトランタ五輪だ。ヌワンコ・カヌーやジェイジェイ・オコチャ、フィニディ・ジョージ、サンデー・オリセーら名手たちとともに金メダルを獲得し、史上最強のアフリカチームと謳われた。そして2年後の1998年、彼らは脂が乗り切った状態でフランス・ワールドカップを迎える。

 グループリーグは圧巻だった。下馬評に違わぬダイナミックなサッカーを展開し、スペインを3−2、ブルガリアを1−0で連破する。早々に1位突破を決め、最終戦は複数のレギュラーを温存した(パラグアイに1−3で敗北)。だが、決勝トーナメント1回戦であっさりと姿を消してしまうのだ。伏兵デンマークにコテンパンに叩きのめされ、1−4の完敗を喫したのである。

 
 なぜタレント集団は無残に敗れ去ったのか。ウェスト氏は、ナイジェリアの全国紙『Punch』で淡々と当時を振り返った。

「試合後、ナイジェリア国内でとんでもない大バッシングを浴びたね。それはそうだ。グループリーグでの内容を見れば、僕たちが負けるなんて誰も予想していなかっただろう。でも、そこに大きな油断があった。チームは自己過信の極致にあったと言っていい。そして、あるまじき“事件”が起こったんだ」

 大会当時、欧米のメディアが敗因に挙げたのは、代表選手たちの夜遊びだった。デンマーク戦前日にナイトクラブに出掛けて飲んだくれ、その結果、試合でまったく動けなかったと──。ウェスト氏は「少なくとも僕は、仲間たちがナイトクラブに行った事実は確認していない。夜通しで遊んでいたのはたしかだが、それは滞在していたホテルの中での話だ」と、22年越しの真実を明かした。
「僕たちはアフリカ中の人気者だった。フランスにもたくさんのアフリカ人女性が応援に来ていて、彼女たちをハントするなんて、選手たちにしてみれば朝飯前のことだった。で、毎日のように目撃した。デンマーク戦の何日も前から、何人もの選手たちが女たちをホテルに連れ込むのをね。

 毎晩のオーバーワークが試合に影響したのは間違いない。僕はずっとゲーム中、ヤツらに怒鳴りっぱなしだった。“もっと走れ”“踏ん張れ”とね。まるで動けてなかったから。デンマークは確かによく組織された素晴らしいチームだったけど、あんな大差で負けるなんてあり得ない。僕たちの驕りと怠慢が招いた失態だよ」

 一方でウェスト氏は「あれが当時のアフリカ人選手たちの限界だったのかもしれない。ワールドカップで結果を出すというのはそれだけ難しいということ」と続け、「その後もセネガル(2002年大会)やガーナ(2010年大会)が上位に食い込んだけど、4強には届かなかった。なんとか次のカタール大会ではアフリカ勢の悲願を成就させてほしいね」と期待を込めた。

 取材者が女性を連れ込んだ選手の実名を聞き出そうとしたが、ウェスト氏は最後まで「本人たちの名誉を守りたい。想像にお任せするよ」と突っぱね、微笑を浮かべるのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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