「あえて無視していた…」メッシが名手アンリとの初対面秘話を告白。一体なぜ“シカト”したのか?

「あえて無視していた…」メッシが名手アンリとの初対面秘話を告白。一体なぜ“シカト”したのか?

かつて共にプレーしたアンリ(左)との過去について、メッシ(右)が語った。 (C) Getty Images



 サッカー界では、これまでに数多くのエポックメーキングな移籍が行なわれてきた。

 2007年の夏に実現したティエリ・アンリのそれも、世間を騒がせたディールの一つと言えるだろう。アーセナルの絶対的なエースとして君臨していたフランス代表FWは、当時では高額の1600万ポンド(約22億4000万円)でバルセロナへ電撃移籍したのだ。

 アーセナルのクラブ史上最多得点記録という金字塔を打ち立て、すでにレジェンドと化していたアンリ。それだけにこの移籍は、バルサ内部でも大きな話題となっていたようだ。その事実を明かしたのは、他でもない大黒柱のリオネル・メッシである。

 その当時、弱冠20歳だったメッシは、フランス紙『レキップ』のインタビューで、アンリがチームに入ってきた時のことを次のように話している。

「彼がドレッシングルームに入ってきた時のことは忘れないよ。あの日、僕は彼の顔をあえて見なかったんだ。無視していたんだよね」
 
 いわゆる“新入り”とはいえ、サッカー界の押しも押されもしないスターだ。そんなアンリを“シカト”してしまったというメッシ。その理由について、こう話した。

「イングランドで彼が何を成し遂げてきたかは知っていたし、僕の中には作られた彼に対するイメージがあったんだ。それなのにある日突然、チームメイトになったわけだからね。話しかけることなんてできないさ。その感情は、ある意味で、ティティ(アンリの愛称)に対する僕なりの称賛だったのかもしれない」

 アンリのバルサでのキャリアは決して順風満帆というわけではなかった。入団2年目に就任したジョゼップ・グアルディオラ監督による、カンテラ育ちの若手を重視する大胆なチーム再編の影響により次第に出場機会が減り、2010年の夏にアメリカへ活躍の場を求めたのだ。

 しかしながら、フランスの大エースが残したインパクトは、メッシにとってもかけがえのないものとなっているようだ。

「僕はアンリが大好きだった。一緒にやっていて、アクションの起こしやすかったのもそうだけど、彼がどのようにゴールに向かって、どのようにプレーを終わらせるかはとても勉強になった。全てをナチュラルにやってのけるんだよ。ドリブルの仕方とゴール後のパフォーマンス、本当に華麗で、比類なきものだった」

 今やバルサだけでなくサッカー界を代表するクラックへと成長したメッシ。そんな彼のスキルアップに、名手アンリの存在は小さくない影響を及ぼしたようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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