武藤所属の古豪ニューカッスルがオイルマネーで復活!? 買収が有力視される“資産36兆円”のサウジ事業体の実態とは?

武藤所属の古豪ニューカッスルがオイルマネーで復活!? 買収が有力視される“資産36兆円”のサウジ事業体の実態とは?

武藤嘉紀も所属するニューカッスルの買収に本腰を入れているとされるサルマーン皇太子(右写真)とは? (C) Getty Images



 イングランドの古豪が、大きく生まれ変わる日が近づいている。

 現地時間4月14日、『Telegraph』をはじめとする複数の英メディアは、日本代表FW武藤嘉紀が所属するニューカッスルのオーナー、マイク・アシュリー氏がサウジアラビアの共同事業体に3億ポンド(約420億円)でクラブを売却することに合意したと一斉に報道した。

 スポーツ用品チェーンの『Sports Direct』を展開するアシュリー氏がニューカッスルを買収したのは、2007年のこと。しかし、クラブ経営がうまくいかず、同氏は翌年から3度に渡って売却話を水面下で進めていたとされているが、いずれも合意には至らなかった。

 そうしたなかで、初めて合意寸前のところまでこぎ着けたのが、今回の売却話である。

 英紙『Telegraph』によれば、アシュリー氏は現在、この買収を請け負う資金調達者である英国人実業家のアマンダ・スタベリー氏が率いる「PCPキャピタル・グループ」と交渉中で、既に英国の会社登記所に31ページに渡る契約書類を提出。プレミアリーグなどの審査が開始され、買収は間近に迫っているという。

 この話が本格化していると根拠づける理由として挙げられるのは、スタベリー氏の経歴だ。同氏が所有する「PCPキャピタル・グループ」は、2008年にアラブ首長国連邦アブダビのシェイク・マンスール殿下がマンチェスター・シティを買収した際に実務を行なった金融顧問会社でもあるのだ。
 
 つまりサウジアラビアの共同事業体が持ちかけた買収話を、12年前のシティ買収に貢献した「PCPキャピタル・グループ」が仲介しているのだ。ゆえに今回のニューカッスル買収が成功する可能性が高いと見られているのである。

 では、実際の売却先となるサウジアラビアの共同事業体の実態は何なのか? 英紙『The Sun』によれば、英国人の投資家グループなどが加わっているものの、統括しているのは、同国のモハメド・ビン・サルマーン皇太子で、国際舞台でのイメージアップを図るためにニューカッスル買収に動いたとされている。

 ちなみにサルマーン皇太子の個人資産は70億ポンド(約9800億円)、統括する事業体の資産は、2600億ポンド(36兆4000億円)に及ぶと推定されている。「地球上で最も裕福なグループ」とも評されている。

 仮にこのニューカッスル買収が実現すれば、今夏に潤沢な資金を元手に積極的な補強に打って出るのは間違いない。すでに英メディアでは、現在フリーとなっている前ユベントス指揮官のマッシミリアーノ・アッレーグリの招聘に動いているとも言われている。

 はたして、ニューカッスルは“金満クラブ”へと生まれ変わるのか。古豪売却の行方から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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