アグエロ、コンパニ、シルバで悩んだ結果――。現地番記者が選ぶ「過去20年のマンC・レジェンドTOP10」

アグエロ、コンパニ、シルバで悩んだ結果――。現地番記者が選ぶ「過去20年のマンC・レジェンドTOP10」

トップ10は、マンCをメガクラブへと押し上げたこの10年の主力たちが独占した。 (C) Getty Images



 欧州ビッグクラブでいわゆる“レジェンド”と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

 デイリー・テレグラフ紙のジェームズ・ダッカー記者が選出したマンチェスター・シティのレジェンドTOP10は――。

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  アグエロ、コンパニ、シルバの3人で悩んだ1位は、僅差でアグエロに。過去8年で20ゴール超えが実に6シーズン。通算254ゴールはクラブレコードだ。11-12シーズンの最終節(QPR戦)、93分20秒に逆転ゴールを叩き込み、44年ぶりのリーグ優勝を手繰り寄せたあの一撃はすでに語り草だ。

 その11-12シーズンから主将を務めたコンパニが2位。アグレッシブかつ安定した守備で最終ラインを統率し、ピッチ外でも精神的支柱として頼りになった。急速に発展を遂げた新興クラブを見事に束ねた彼のリーダーシップなくして今の栄光はない。

 入団した10年から一貫して世界最高レベルのプレーを示し続けてきたシルバが3位。今シーズン限りでクラブを去るが、その穴を埋めるのは容易ではないだろう。
 4位にはワールドクラスに成長したデ・ブルイネを選出。勝点を100の大台に乗せて優勝した17-18シーズンは、とりわけ圧巻のパフォーマンスだった。

 テベスの5位は賛否両論があるだろう。ただ、現場で取材してきた筆者の目には、彼のパフォーマンスはスペシャルに映った。09年からの2年間は52ゴールを叩き出している。11年9月のバイエルン戦でマンチーニ監督の途中出場の指示に背くという事件も起こしたが、それでも好調時のインパクトは特大だった。

 6位と7位は、それぞれグアルディオラ体制で重要な仕事を果たしているスターリングとフェルナンジーニョ。前者はスペイン人指揮官の下でスコアラーとして覚醒し、欧州屈指のアタッカーに進化。後者はアンカーとCBをこなすユーティリティー性でチームを支え続けている。

 持ち前のハードワークと質の高いフリーランで右サイドを支えたサバレタ、11-12シーズンのリーグ初優勝に貢献したバリーの仕事ぶりも評価に値した。

 以下は、マンC在籍期間中の公式戦の通算戦績と貢献度ランキングだ。

1位:セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表FW)
所属期間:2011年7月〜
公式戦通算成績:368試合・254得点・72アシスト
◎クラブ最多得点記録保持者

2位:ヴァンサン・コンパニ(ベルギー代表DF)
所属期間:2008年8月〜2019年6月
公式戦通算成績:360試合・20得点・11アシスト
◎10年以上在籍

3位:ダビド・シルバ(元スペイン代表MF)
所属期間:2010年7月〜
公式戦通算成績:424試合・74得点・137アシスト

4位:ケビン・デ・ブルイネ(ベルギー代表MF)
所属期間:2015年8月〜
公式戦通算成績:209試合・50得点・86アシスト

5位:カルロス・テベス(元アルゼンチン代表FW)
所属期間:2009年7月〜2013年6月
公式戦通算成績:148試合・73得点・35アシスト

6位:ラヒーム・スターリング(イングランド代表FW)
所属期間:2015年7月〜
公式戦通算成績:230試合・89得点・72アシスト

7位:フェルナンジーニョ(ブラジル代表MF)
所属期間:2013年7月〜
公式戦通算成績:304試合・23得点・25アシスト

8位:トゥーレ・ヤヤ(元コートジボワール代表MF)
所属期間:2010年7月〜2018年6月
公式戦通算成績:316試合・79得点・50アシスト

9位:パブロ・サバレタ(元アルゼンチン代表DF)
所属期間:2008年7月〜2017年6月
公式戦通算成績:333試合・11得点・28アシスト

10位:ガレス・バリー(元イングランド代表MF)
所属期間:2009年7月〜2013年8月
公式戦通算成績:175試合・8得点・18アシスト

文:ジェームズ・ダッカー(デイリー・テレグラフ紙記者)
翻訳:田嶋コウスケ

【著者プロフィール】
ジェームズ・ダッカー(デイリー・テレグラフ紙記者)
『マンチェスター・イブニング・ニュース』、『ザ・タイムズ』を経て、現在は高級紙『デイリー・テレグラフ』でマンチェスター地域を担当。クラブ事情に精通し、キメの細かい取材に定評がある。お気に入りのスタジアムは、ドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルク。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年4月16日号より転載

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