「ルーニーが追い出される…」名将ファーガソンがC・ロナウドを主将にしなかった理由とは? 元マンU戦士が吐露

「ルーニーが追い出される…」名将ファーガソンがC・ロナウドを主将にしなかった理由とは? 元マンU戦士が吐露

ファーガソン(左)がC・ロナウド(中央)とルーニー(右)をキャプテンをしなかったのには確固とした理由があった。 (C) Getty Images



 名将アレックス・ファーガソンの意外とも言える決断が明かされた。

 ファーガソンと言えば、1986年からおよそ27年間に渡ってマンチェスター・ユナイテッドを率い、その間に13度のプレミアリーグ制覇と2回の欧州戴冠を成し遂げた伝説の指揮官だ。

 そんなファーガソンが「名将」と崇められるようになったのは、類まれな人心掌握術と個性を見抜く力にあったと言われている。今回、そのことを証明するようなエピソードを明かしたのは、元マンチェスター・Uのガリー・ネビルだ。

 1992年に下部組織から昇格して以来、「ファーギー・ベイブス」の一人として重宝された元イングランド代表DFは、自身が解説業を務めている英衛星放送『Sky Sports』のインタビューで、2008-09シーズンの開幕前に指揮官の元へ直談判をしに行った際のエピソードを口にした。

 当時キャプテンを務めていたG・ネビルは、07-08シーズンに怪我でシーズンを棒に振っていたこともあり、「十分に貢献できていないと感じた」とファーガソンの元にキャプテンを退かしてほしいと交渉しに行ったという。

「開幕前に直接、会いに行ったんだ。その時のチームは素晴らしくまとまっていた。ロナウド、ルーニー、テベス、ギグス、スコールズ、キャリック、ファーディナンド、ヴィディッチ、エブラ、ファン・デルサルと素晴らしいパーソナリティーを持つ選手が多かったからね。

 それで私はボスに『もうキャプテンをする価値はない。ここで競争できないレベルにある』と正直に言った。そうしたら彼は、『いや、君がキャプテンを続けろ』と答えたんだ」
 
 これに「驚いた」というG・ネビルは、さらにこう続けた。

「ファーガソンは私に言ったんだ。『君とギグスが交互にやるんだ。ロナウドに与えたら、ルーニーが追い出される。ルーニーに与えればその逆になる。ヴィディッチに与えれば、ファーディナンドが不満を持つ』とね。

 そして、そこから3〜4年、僕とギグスがキャプテンを共有したよ。それは純粋にドレッシングルームでの友情のためだった。ファーガソンは『チーム』を何よりも優先していたんだ。あの段階で、私がキャプテンに相応しくないと感じていたとは思うよ」

 個性豊かな人材が揃っていたチームの和を保つために、G・ネビルに重役を任せ続けたファーガソン。その洞察力のおかげか、マンチェスター・Uは、08-09シーズンにリバプールに並んで史上最多タイとなる18度目のトップリーグ制覇を成し遂げたのだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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