1位は偉大なバンディエーラ! 現地番記者が選ぶ「過去20年のミラン・レジェンドTOP10」

1位は偉大なバンディエーラ! 現地番記者が選ぶ「過去20年のミラン・レジェンドTOP10」

アンチェロッティ監督時代に、CL制覇やスクデット獲得に貢献した選手たちがトップ10にランクイン。(C) Alberto LINGRIA,Getty Images



 欧州ビッグクラブでいわゆる“レジェンド”と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

『La Repubblica』紙のエンリコ・クロー記者が選出したミランのレジェンドTOP10は――。

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 ここ数年は凋落と迷走を続けているため、貢献度トップ10はCLを二度制した2000年代のアンチェロッティ時代のメンバーが中心になる。

 1位は偉大なバンディエーラ(旗頭)だったマルディーニで文句なし。すでに30代だった21世紀に入っても、気品と権威をもってチームを率いる絶対的なシンボルであり続けた。

 いわば黄金期の象徴的な存在だったピルロが2位。文字通りのレジスタとして、チームをコントロールし続けた。3位のシェフチェンコは、ゴールハンターでありながらアシストマンとしても有能という稀有なストライカーだった。4位のカカも、同じくゴールとアシストを量産。ミランが生んだ最後のバロンドール受賞者(07年)だ。

 チームの魂と言うべき存在だったのが、5位のガットゥーゾだ。汗をかいて仲間を鼓舞するリーダーは、ピルロと完璧な相互補完をなす唯一無二のインコントリスタ(守備的MF)だった。


 常にエレガントかつクリーンに敵を食い止めたCBネスタが6位。7位のインザーギは宿敵ユーベから加入したにもかかわらず、すぐにミラニスタから愛された。とくに2ゴールを挙げた07年のCL決勝が思い出深い。

 10−11シーズンにスクデットをもたらしたイブラヒモビッチは8位。この1月に約7年半ぶりに復帰すると、絶対的なリーダーとしてチームを混迷から救い出したその姿は記憶に新しい。

 そのエースと並ぶもうひとりの現役メンバーが、9位のドンナルンマだ。生え抜き守護神は暗い時代の中で唯一、光と希望をもたらす存在であり続ける。

 10位には、やや過小評価されていたザンブロッタを推したい。アンチェロッティの求める攻守のバランスをチームに保証する理想的なSBだった。



 以下は、ミラン在籍期間中の公式戦の通算戦績と貢献度ランキングだ。

1位:パオロ・マルディーニ(元イタリア代表DF)
所属期間:1985年7月〜2009年6月
公式戦通算成績:901試合・33得点・25アシスト
◎最多出場記録保持者
◎10年以上在籍
◎ワンクラブマン

2位:アンドレア・ピルロ(元イタリア代表MF)
所属期間:2001年7月〜2011年7月
公式戦通算成績:401試合・41得点・49アシスト
◎10年以上在籍

3位:アンドリー・シェフチェンコ(元ウクライナ代表FW)
所属期間:1999年7月〜2006年7月、2008年8月〜2009年6月
公式戦通算成績:322試合・175得点・29アシスト

4位:カカ(元ブラジル代表MF)
所属期間:2003年8月〜2009年7月、2013年9月〜2014年7月
公式戦通算成績:307試合・104得点・74アシスト

5位:ジェンナーロ・ガットゥーゾ(元イタリア代表MF)
所属期間:1999年7月〜2012年7月
公式戦通算成績:467試合・11得点・16アシスト
◎10年以上在籍

6位:アレッサンドロ・ネスタ(元イタリア代表DF)
所属期間:2002年8月〜2012年7月
公式戦通算成績:326試合・10得点・2アシスト
◎10年以上在籍

7位:フィリッポ・インザーギ(元タリア代表FW)
所属期間:2001年7月〜2012年6月
公式戦通算成績:300試合・126得点・25アシスト
◎10年以上在籍

8位:ズラタン・イブラヒモビッチ(元スウェーデン代表FW)
所属期間:2010年8月〜2012年7月、2020年1月〜
公式戦通算成績:95試合・60得点・25アシスト

9位:ジャンルイジ・ドンナルンマ(イタリア代表GK)
所属期間:2015年7月〜
公式戦通算成績:190試合・199失点・クリーンシート69回
◎ワンクラブマン

10位:ジャンルカ・ザンブロッタ(DF)
所属期間:2008年7月〜2012年7月
公式戦通算成績:107試合・2得点・3アシスト

文●エンリコ・クロー(La Repubblica記者)
翻訳●片野道郎
 
【著者プロフィール】
ローマに本拠を置く国内ナンバー1日刊一般紙『La Repubblica』のミラノ支局で、97年からミラン、99年からイタリア代表の番記者を担当。緻密な取材と客観的で冷静な分析は、読者はもちろん記者仲間からも高く評価される。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年4月16日号より転載

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