ミュラーやレバンドフスキを抜いて貫録トップになったのは? 現地番記者が選ぶ「過去20年のバイエルン・レジェンドTOP10」

ミュラーやレバンドフスキを抜いて貫録トップになったのは? 現地番記者が選ぶ「過去20年のバイエルン・レジェンドTOP10」

12-13シーズンのCL制覇に貢献したメンバーが多数ランクイン。(C) Getty Images



 欧州ビッグクラブでいわゆる“レジェンド”と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

 筋金入りのバイエルン通であるパトリック・シュトラッサー記者が選出したレジェンドTOP10は――。

―――◆―――◆―――

 この20年の貢献度ではカーンが一番だろう。巨人?の愛称通り、敵に威圧感を与え、勝利への強い意志をほとばしらせた守護神だった。14
年間に渡って定位置を確保し、00-01シーズンのCL制覇のほか、8度のブンデス優勝に大きく貢献。22年からはルムメニゲの後任としてCEOに就任する。

 2位は下部組織出身で13年間プレーしたシュバインシュタイガーだ。3冠を達成した12-13シーズンにはキャリア最高のパフォーマンスを披露。長年中盤のリーダーに君臨した。

 現クラブのアイコン的存在のミュラーが3位。神出鬼没な動きでゴール前に顔を出し、この10年近くコンスタントに得点に絡み続けている。公式戦通算186アシストはクラブ歴代1位の記録だ。
 レバンドフスキは、間違いなくゲルト・ミュラー以降では最高の点取り屋だ。とくに今シーズンはその偉大な先達の記録に迫るペースでゴールを量産している。13年の3冠を最後尾から支えたノイアーは、ピークを過ぎた現在でも多くの専門家から世界最高と評される偉大なGKだ。

 左右のSBだけでなく、時には中盤でも質の高いプレーを披露したのがラーム。CL通算112試合出場は、ドイツ人史上最多だ。エッフェンベルクは、00-01シーズンのCL優勝時のキャプテンで、強烈なリーダーシップを発揮した。

 昨シーズンでチームを去ったロベリ?も忘れてはいけない。リベリは緩急自在のドリブルで左サイドから切り崩し、13年にはUEFA欧州最優秀選手賞を受賞。ロッベンは同年のCL決勝で、宿敵ドルトムントから終了間際に決勝弾を奪う大仕事をやってのけた。ブンデスで4年連続15ゴール以上をマークしたマカーイもチームの得点源として十分な働きを披露した。
 

以下は、バイエルン在籍期間中の公式戦の通算戦績と貢献度ランキングだ。

1位:オリバー・カーン(元ドイツ代表GK)
所属期間:1994年7月〜2008年6月
公式戦通算成績:632試合・592失点・クリーンシート247回
◎10年以上在籍

2位:バスティアン・シュバインシュタイガー(元ドイツ代表MF)
所属期間:2002年7月〜2015年7月
公式戦通算成績:500試合・68得点・100アシスト
◎10年以上在籍

3位:トーマス・ミュラー(ドイツ代表FW)
所属期間:2009年7月〜
公式戦通算成績:521試合・195得点・186アシスト
◎10年以上在籍
◎ワンクラブマン

4位:ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド代表FW)
所属期間:2014年7月〜
公式戦通算成績:275試合・230得点・52アシスト

5位:マヌエル・ノイアー(ドイツ代表GK)
所属期間:2011年7月〜
公式戦通算成績:373試合・266失点・クリーンシート191回

6位:フィリップ・ラーム(元ドイツ代表DF)
所属期間:2002年7月〜2003年6月、2005年7月〜2017年6月
公式戦通算成績:517試合・16得点・70アシスト
◎10年以上在籍

7位:シュテファン・エッフェンベルク(元ドイツ代表MF)
所属期間:1990年7月〜1992年6月、1998年7月〜2002年6月
公式戦通算成績:234試合・49得点・48アシスト

8位:フランク・リベリ(元フランス代表MF)
所属期間:2007年7月〜2019年8月
公式戦通算成績:425試合・124得点・182アシスト
◎10年以上在籍

9位:アリエン・ロッベン(元オランダ代表MF)
所属期間:2009年8月〜2019年7月
公式戦通算成績:309試合・144得点・101アシスト
◎10年以上在籍

10位:ロイ・マカーイ(元オランダ代表FW)
所属期間:2003年8月〜2007年6月
公式戦通算成績:183試合・103得点・35アシスト

文:パトリック・シュトラッサー
翻訳:円賀貴子

【著者プロフィール】
パトリック・シュトラッサー
10歳の時からホームゲームに通っていた筋金入りのバイエルン通。98年に『アーベントツァイトゥング』紙の記者となり、03年からバイエルンの番記者を務めた。現在はフリーで活動中。1975年生まれ、ミュンヘン出身

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年4月16日号より転載

関連記事(外部サイト)