1位は経営危機に瀕した際に愛されたアイドル! 現地番記者が選ぶ「過去20年のドルトムント・レジェンドTOP10」

1位は経営危機に瀕した際に愛されたアイドル! 現地番記者が選ぶ「過去20年のドルトムント・レジェンドTOP10」

12-13シーズンのCL制覇に貢献したメンバーが多数ランクイン。(C) Getty Images



 欧州ビッグクラブでいわゆる“レジェンド”と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

 ドルトムントに太いパイプを持つマルクス・バーク記者が選出したレジェンドTOP10は――。

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 最も貢献度が高かった選手には、意外かもしれないがデーデーを推したい。10-11シーズンの優勝を置き土産にクラブを去った左SBは、13年間で歴代5位の398試合に出場。ピッチでの働きぶりも素晴らしかったが、05年にドルトムントが経営危機に瀕した際に見せた忠誠心は、多くの人々の心を掴み、一躍ファンのアイドルとなった。

「クバ」ことブワシュチコフスキも貢献度では負けていない。10-11シーズンからのブンデス連覇の立役者となり、12年のDFBカップ決勝では2アシストの大活躍で、クラブ初の2冠に導いた。

 3位のレバンドフスキは13-14シーズンに得点王を獲得するなど、4年間で歴代10位となる103ゴールを叩き込み、エースとして見事な働きを披露。ただ、14年に宿敵バイエルンへ移籍したことで、ファンの感情を逆撫でした。
 
 その一方で、チームを去ってからもサポーターに愛され続けているのがスボティッチだ。クロップ政権時に不動のCBとして君臨し、フンメルスとのコンビで一世を風靡した。

 現在はチームマネジャーを務めるケールが5位。08年に主将に任命されると、その類稀なリーダーシップで黄金期を支えた。チームを去る際に多くのサポーターが悲嘆に暮れたのがロシツキだ。この華麗なプレーメーカーに対しては、クラブ史上最高の選手と評価する識者も。同年に得点王となったアモローゾとともに01-02シーズンのブンデス制覇に寄与した。

 現主将のロイスは、これまで二桁得点を5回記録するなど高い決定力で攻撃陣を牽引。10年以上守護神を務めたヴァイデンフェラーは、現SDのツォルクに次ぐ歴代2位の453試合に出場した。ワンクラブマンとして活躍するシュメルツァーも忘れてはならない。
 

以下は、ドルトムント在籍期間中の公式戦の通算戦績と貢献度ランキングだ。

1位:デーデー(元ブラジル代表DF)
所属期間:1998年7月〜2011年8月
公式戦通算成績:398試合・13得点・56アシスト
◎10年以上在籍

2位:ヤクブ・ブワシュチコフスキ(ポーランド代表MF)
所属期間:2007年7月〜2015年8月
公式戦通算成績:253試合・32得点・52アシスト

3位:ロベルト・レバンドフスキ(ポーランド代表FW)
所属期間:2010年7月〜2014年6月
公式戦通算成績:187試合・103得点・42アシスト

4位:ネベン・スボティッチ(元セルビア代表DF)
所属期間:2008年7月〜2017年1月、2017年7月〜2018年1月
公式戦通算成績:263試合・18得点・5アシスト

5位:セバスティアン・ケール(元ドイツ代表MF)
所属期間:2002年1月〜2015年6月
公式戦通算成績:362試合・22得点・28アシスト
◎10年以上在籍

6位:トマシュ・ロシツキ(元チェコ代表MF)
所属期間:2001年1月〜2006年6月
公式戦通算成績:189試合・24得点・46アシスト

7位:マルコ・ロイス(ドイツ代表MF)
所属期間:2012年7月〜
公式戦通算成績:266試合・129得点・82アシスト

8位:ロマン・ヴァイデンフェラー(元ドイツ代表GK)
所属期間:2002年7月〜2018年6月
公式戦通算成績:453試合・510失点・クリーンシート148回
◎10年以上在籍

9位:マルシオ・アモローゾ(元ブラジル代表FW)
所属期間:2001年7月〜2004年3月
公式戦通算成績:89試合・43得点・13アシスト

10位:マルセル・シュメルツァー(元ドイツ代表DF)
所属期間:2008年7月〜
公式戦通算成績:362試合・6得点・33アシスト
◎10年以上在籍
◎ワンクラブマン

文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子

【著者プロフィール】
マルクス・バーク
地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送の人気スポーツ番組『シュポルトシャウ』のウェブ版でドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年4月16日号より転載

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