カルチョの歴史に名を刻む“王様”の存在感は別格! 現地ジャーナリストが選ぶ「過去20年のローマ・レジェンドTOP10」

カルチョの歴史に名を刻む“王様”の存在感は別格! 現地ジャーナリストが選ぶ「過去20年のローマ・レジェンドTOP10」

2000年代以降、ローマに貢献した選手をランキング化。(C)Alberto LINGRIA,Getty Images



 欧州ビッグクラブでいわゆる“レジェンド”と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

 現地ジャーナリストの片野道郎氏が選出したローマのレジェンドTOP10は――。

―――◆―――◆―――

 あらゆる意味でトッティは別格だ。21世紀幕開けの年に悲願のスクデットをもたらし、その後も「ローマの王様」として君臨し続けた。セリエA通算618試合・250得点・100アシストという数字は、クラブ史にとどまらず、カルチョの歴史に燦然と輝く。

 キャリアのほとんどをトッティの弟分として過ごしたデ・ロッシは、ピッチの内外でそのカピターノを支え続け、トッティが引退した後の2シーズンは腕章を巻いてチームを牽引した。

 その2人がチームを去り、一時代の終わりを迎えた現在、不動のCFとして攻撃を牽引するのがゼコ。在籍4年半で102得点・45アシストは卓越した成績だ。
 浮き沈みが激しかったこの20年の中で最も安定していたのは、2000年代後半の第一次スパレッティ政権時代。トッティを0トップに置いた革新的な4-2-3-1で重要な役割を担ったのが、トップ下からの飛び出しでゴールを量産したペッロッタ、司令塔として中盤を支えたピサーロ、左サイドからの仕掛けでフィニッシュにバリエーションをもたらしたマンシーニの3人だ。

 混乱期を経て迎えたガルシア体制下では、果敢なプレスと攻撃参加で攻守に厚みをもたらしたナインゴラン、好機を演出したピャニッチがまばゆい輝きを放った。闘争心とスピードで守備陣を支えたマノラスも忘れるわけにはいかない。

 長年に渡って続いてきたブラジル人コロニーの代表格、カフーの名前も挙げたい。トッティと並び、2001年のスクデットの象徴的選手だった。
 

 以下は、ローマ在籍期間中の公式戦の通算成績と貢献度ランキングだ。

1位:フランチェスコ・トッティ(元イタリア代表FW)
所属期間:1992年7月〜2017年6月
公式戦通算成績:785試合・307得点・139アシスト
◎最多得点記録保持者
◎最多出場記録保持者

2位:ダニエレ・デ・ロッシ(元イタリア代表MF)
所属期間:2001年7月〜2019年7月
公式戦通算成績:616試合・63得点・55アシスト

3位:エディン・ゼコ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FW)
所属期間:2015年8月〜
公式戦通算成績:211試合・102得点・45アシスト

4位:ラジャ・ナインゴラン(元ベルギー代表MF/現カリアリ)
所属期間:2014年1月〜2018年7月
公式戦通算成績:203試合・33得点・28アシスト

5位:シモーネ・ペッロッタ(元イタリア代表MF)
所属期間:2004年7月〜2013年6月
公式戦通算成績:325試合・49得点・27アシスト

6位:ダビド・ピサーロ(元チリ代表MF)
所属期間:2006年8月〜2012年1月
公式戦通算成績:207試合・15得点・52アシスト

7位:ミラレム・ピャニッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MF/現ユベントス)
所属期間:2011年8月〜2016年7月
公式戦通算成績:185試合・30得点・44アシスト

8位:カフー(元ブラジル代表DF)
所属期間:1997年7月〜2003年7月
公式戦通算成績:218試合・8得点・11アシスト

9位:マンシーニ(元ブラジル代表MF)
所属期間:2003年7月〜2008年7月
公式戦通算成績:222試合・59得点・26アシスト

10位:コスタス・マノラス(ギリシャ代表DF/現ナポリ)
所属期間:2014年8月〜2019年7月
公式戦通算成績:206試合・8得点・6アシスト

文:片野道郎(現地ジャーナリスト、翻訳家)

【著者プロフィール】
1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住。翻訳業のかたわら、ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。62年生まれ、仙台市出身。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年4月16日号より転載

関連記事(外部サイト)