「引退はしたくなかった…」「泣くこともある」ローマと仲違いのトッティ、“古巣復帰”への複雑な胸中を激白

「引退はしたくなかった…」「泣くこともある」ローマと仲違いのトッティ、“古巣復帰”への複雑な胸中を激白

ロマニスタにとってのアイドルであるトッティだが、クラブとの関係は微妙なものとなっているようだ。 (C) Getty Images



 ローマの永遠のレジェンド、フランチェスコ・トッティは、「ワンクラブマン」であり続けるために引退という選択を余儀なくされた。そして、引退後に幹部として在籍し続けたクラブを、最後は退団する羽目になった。

 今でも、心の傷は癒えていないようだ。だからこそ、練習場のトリゴリアには足を踏み入れられないという。イタリア衛星放送『Sky Sport』によると、トッティは元イタリア代表のチームメート、ルカ・トーニとのソーシャル対談の中で胸中を明かした。

 トッティは、「息子を練習に連れて行く時も、門の外にいるんだ。トリゴリアには一歩も足を踏み入れていない。車に残って、30年以上を過ごしたトリゴリア入れないことを考えて泣くこともある」と話し、こう続けた。

「私は自分の家よりもトリゴリアで多くの時間を過ごした。たくさんの友人がいる。だが、今の私に触れては問題だ。彼らも会いたい時はトリゴリアの外に来てあいさつしてくれているんだよ」

 さらに、トッティは、「私はあの時に引退したくなかった。肉体の調子は良かったし、頭もすっきりしていたんだ。すべての試合に出たがったわけじゃない。誰にも、何も強いてはいない」と続けた。

「ローマで25年。人生の選択だ。1年だけ別のチームに行き、全てを壊すことなどできなかった。でも、私もバカじゃない。10歳じゃないんだ。心身ともに調子は良かったし、練習では誰にも劣っていなかった」
 

 今もサポーターたちから愛されるローマの偉大な王は、「常に試合に出られるわけじゃないのは分かっていた。でも、トリゴリアにいるだけで、自分は若手やチームメート、監督を助けられたはずだ」と、自分なりの貢献をしたかったのだと強調している。

「たとえ10分、20分のプレーや、試合に出なかったとしても、グループの一員であることが重要なんだ。自分にとって、ローマへの愛情は唯一無二だった」

 新たなタレントを探す人生を始めたトッティは、「気分が悪かった。自分はローマにすべてを尽くしたからだ。片足を捨ててでも、というくらいにね」と、ジェームス・パロッタ会長らがいる限り、ローマに戻ることはないと話した。

「ローマにふさわしい好選手を見つけたいと思っている。だが、この会長がいて、今のままである限り、トリゴリアに入ることはない。難しいと思う。息子のプレーを見られないことだけが残念だ。たまに頼まれるんだけどね」

 一部でクラブ売却の話が進んでいたローマだが、新型コロナウイルスによる危機で先行きは不透明なままだ。はたして、トッティが再びトリゴリアに戻る日は訪れるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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