日本でも愛されたエースが1位! アグエロやファルカオは? 現地番記者が選ぶ「過去20年のA・マドリー・レジェンドTOP10」

日本でも愛されたエースが1位! アグエロやファルカオは? 現地番記者が選ぶ「過去20年のA・マドリー・レジェンドTOP10」

現所属選手ではMFのコケ(左下)とGKのオブラクが選出された。(C)Getty Images



 欧州ビッグクラブでいわゆる“レジェンド”と呼ばれるプレーヤーを、「2000年以降のチームの勝利や発展、タイトルの獲得、クオリティーアップにどれだけ大きく貢献したか」という基準で、現地記者に格付けしてもらった。

 スペイン紙『エル・パイス』のラディスラオ・ハビエル・モニーノ記者が選出したアトレティコ・マドリーのレジェンドTOP10は――。

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 アトレティコの復権は、シメオネの監督就任をきっかけとする向きが多いが、その礎を築いたのはF・トーレスだ。

 2部に低迷していた01年5月に17歳でトップチームにデビューを果たし、その約1年後にはエースの座を確立。07年夏に退団するまで、国内外のクラブから数多くのオファーを受けながらもアトレティコ愛を貫き、混乱期にあったチームを支えつづけた。リバプール行きを決断したのも、3800万ユーロという移籍金がクラブの成長に寄与すると確信したからだった。

 その資金を元手に獲得したのが、7位に選んだフォルラン。1年早く入団していたアグエロとともにその後4年間、強力2トップを形成し、09-10シーズンのEL制覇に貢献している。
 
 2位に選出したガビは、シメオネ・アトレティコを象徴する中盤の闘将。そして、この卓越した戦術眼と強靭なフィジカルを武器とするMFをピッチの内外で力強くバックアップしたのがゴディンだ。13-14シーズンのラ・リーガ優勝を手繰り寄せたカンプ・ノウでの同点弾はレジェンドの勲章だろう。

 このふたりの下で帝王学を学び、現在カピタンとしてチームの先頭に立っているのがコケで、ミランダはゴディンとともに強固なCBコンビを形成。宿敵マドリーを14年ぶりに葬ったコパ・デル・レイ決勝におけるヘディングでのゴールはいまも忘れられない。

 インパクトの大きさなら、ファルカオも負けていない。わずか2年の在籍期間に通算 70得点を叩き出している。リヨンやユベントスを経て入団したチアゴは、その豊富な経験に裏打ちされたインテリジェンス溢れるプレーと勝利への強いこだわりでチームを引き締めた。10位のオブラクは4年連続でサモーラ賞を受賞中のスーパーGKだ。

 以下は、A・マドリー在籍期間中の公式戦の通算戦績と貢献度ランキングだ。

1位:フェルナンド・トーレス(元スペイン代表FW)
所属期間:2001年7月〜2007年7月、2015年1月〜2018年7月
公式戦通算成績:350試合・121得点・16アシスト
◎10年以上在籍

2位:ガビ(元スペイン代表MF)
所属期間:2003年7月〜2007年7月、2011年7月〜2018年7月
公式戦通算成績:413試合・10得点・43アシスト
◎10年以上在籍

3位:ディエゴ・ゴディン(ウルグアイ代表DF)
所属期間:2010年8月〜2019年7月
公式戦通算成績:389試合・27得点・14アシスト

4位:コケ(スペイン代表MF)
所属期間:2011年1月〜
公式戦通算成績:446試合・43得点・102アシスト
◎ワンクラブマン

5位:ミランダ(元ブラジル代表DF)
所属期間:2011年7月〜2015年7月
公式戦通算成績:178試合・13得点・4アシスト

6位:セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表FW)
所属期間:2006年7月〜2011年7月
公式戦通算成績:230試合・100得点・46アシスト

7位:ディエゴ・フォルラン(元ウルグアイ代表FW)
所属期間:2007年7月〜2011年7月
公式戦通算成績:198試合・96得点・32アシスト

8位:ラダメル・ファルカオ(コロンビア代表FW)
所属期間:2011年8月〜2013年7月
公式戦通算成績:91試合・70得点・9アシスト

9位:チアゴ(元ポルトガル代表MF)
所属期間:2010年1月〜2017年7月
公式戦通算成績:228試合・19得点・14アシスト

10位:ヤン・オブラク(スロベニア代表GK)
所属期間:2014年7月〜
公式戦通算成績:245試合・168失点・クリーンシート133回

文:ラディスラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙記者)
翻訳:下村正幸

【著者プロフィール】
ラディスラオ・ハビエル・モニーノ(エル・パイス紙記者)
『AS』紙と一般紙『プブリコ』でR・マドリー番を務めた後、『エル・パイス』紙に引き抜かれる。現在はA・マドリー番として活躍する。ワールドカップとEUROは4度ずつ現地取材したベテラン記者。72年生まれ。

※『ワールドサッカーダイジェスト』2020年4月16日号より転載

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