「彼の姉妹について暴言は言った。けど俺は…」マテラッツィがジダンの“頭突き事件”の舞台裏を告白!

「彼の姉妹について暴言は言った。けど俺は…」マテラッツィがジダンの“頭突き事件”の舞台裏を告白!

頭突きを喰らってピッチに倒れ込むマテラッツィ。その画は世界に衝撃と混乱を与えた。 (C) Getty Images



 新型コロナウイルスの影響で、自宅待機を余儀なくされる人々が多い中、プロフットボーラーたちはSNSを駆使して様々なメッセージを発信。各国リーグが中断や打ち切りを余儀なくされるなか、鬱屈とした日々を送るファンを楽しませている。

 元イタリア代表DFのマルコ・マテラッツィもその一人だ。現地時間4月19日に行なった友人で、有名シェフのダビデ・オルダーニ氏とのインスタグラムライブで、14年前にサッカー界を揺るがせた“あの事件”について回想した。

 マテラッツィが振り返ったのは、2006年のドイツ・ワールドカップの決勝でフランスと対戦した際の出来事だ。

 サッカー界のレジェンドであるジダンは、現役ラストゲームとなった大一番で、延長に突入していた110分に、突如として後ろを振り返って、マテラッツィに頭突きを見舞って、一発退場。その後、1-1で迎えたPK戦でイタリアが勝利したこともあり、ジダンのまさかの幕引きは、世界を揺るがす事態となった。

 その当時、事件が起きた原因として、マテラッツィが試合中にジダンの家族に対して暴言を吐いていたと言及されていた。だが、今回のインスタグラムで頭突きを受けた本人は、こう弁解している。

「俺は彼に言ってはならないような愚かなことを言ったのは確かだ。まぁ、ミラノやナポリ、ローマ、パリのピッチにいたらもっと酷い言葉を耳にするが、言ったのは事実だ。ただ、言ったのは、彼の姉妹についてだ。メディアで報道されたような彼の母親に関することは一切言っていない。なぜなら、俺も15歳の時に母親を亡くしているから、最低限、そこだけは言わないと決めていたからね」
 
 当時の報道を牽制しつつも、ジダンに対して暴言を吐いたことを認めたマテラッツィは、あの試合後に自身も想像を絶するバッシング被害にあったとも語っている。

「ジダンはフランスで擁護された。だけど、俺はイタリア人とは思えない同胞にまで、妬み、嫌われてしまった。俺には愛国心があり、常にイタリアの色を守っている。真のイタリア人ではない人々からの批判で、あのワールドカップの後に俺も痛めつけられた」

 そして、最後にマテラッツィは、自身がファイナルで値千金の同点弾を決めていたことに触れつつ、こう言い残している。

「批判した奴らは俺が決勝戦で同点ゴールを決めたのを見て、俺が歩いてきた場所にキスをするべきだったんだ……」

 果たして、この言葉を聞き、マテラッツィを非難したイタリアの国民は、どう思うのか。いずれにしても、あの事件がサッカー史にネガティブな意味で永遠に残る出来事となってしまった事実は、曲げようがない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

関連記事(外部サイト)