「天才。まさにそんな選手だ」セルティック時代の恩師ストラカンが中村俊輔の“凄み”を地元紙で回想!

「天才。まさにそんな選手だ」セルティック時代の恩師ストラカンが中村俊輔の“凄み”を地元紙で回想!

セルティックで特大のインパクトを残した中村(右)をストラカン(左)が回想した。 (C) Getty Images



 今から14年前、日本人レフティーが残した鮮烈なインパクトは、当時を知る指揮官にとって忘れがたい記憶となっているようだ。

 英紙『The Scottish Sun』は、「あなたが考えるセルティックのベストイレブン」という特集企画を掲載。そのなかで2005年から約4年間にわたって指揮を執ったゴードン・ストラカン監督は、元日本代表MFの中村俊輔(現横浜FC)を讃えている。

 05年7月に中村をセルティックへ呼び込んだのは、他でもないストラカンだった。現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで、技巧派のプレーメーカーとして名を馳せた指揮官は、繋ぐサッカーを実現すべく、イタリアで研鑽を積んでいた日本人レフティー獲得を熱望したのだ。

 いまだキックアンドラッシュが根付いていた当時のスコットランドだけに、線の細かった中村の獲得には懐疑的な声もあった。だが、ストラカンは「なぜ私が彼にここまで執心したかをすぐに理解できるだろう」と反対を押し切って獲得した。

 そして、日本サッカーが生んだファンタジスタは、ストラカンの期待に応えた。1年目からレギュラーとして活躍すると、迎えた入団2年目の2006-07シーズンには、国内リーグ戦33試合で8ゴール・4アシストを挙げて年間最優秀選手に輝く大活躍。さらにチャンピオンズ・リーグではグループステージのマンチェスター・ユナイテッドとの2試合で2本のFK弾を沈め、クラブ史上初の決勝トーナメント進出に貢献。中村は文字通りの圧倒的な存在感を放ったのである。
 
 中村を中心にしたチーム作りで3度の国内リーグ制覇を達成するなど、セルティックの黄金期の礎を作ったストラカン。彼のなかで、背番号25への評価はいまだ変わらないようだ。

「セルティックの歴代ベストイレブン」企画で、4-3-3の右ウイングに中村をチョイスした63歳のスコットランド人指揮官は、選出理由についてこう語っている。

「ナカは一言で言って、天才。まさにそんな選手だった。彼のボールタッチは私がこれまで見てきたなかでも、誰にも劣らないほど優れていた。彼は英語が得意ではなかったけど、一度言えばそれを理解してピッチで体現できていた。少なくとも他の人間の3手先を行っていたんだ」

 08-09シーズン終了後にセルティックを離れ、09年10月にミドルスブラに就任してからも中村獲得を望んでいたというストラカン。日本人レフティーの才能に惚れ込んでしまったスコットランド人指揮官の脳裏には、その幻影が今も焼き付いているのかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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