森重真人が選ぶJ歴代ベスト11「対峙するだけで嫌だった『悪魔』のFWは…」

森重真人が選ぶJ歴代ベスト11「対峙するだけで嫌だった『悪魔』のFWは…」

赤く囲っているのが「MY BEST PLAYER」。森重は「憧れの存在」である稲本を挙げた。



 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“マイベストイレブン”を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、FC東京のCB森重真人がセレクトした“マイベストイレブン”を紹介しよう。

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 自分の中の“レジェンド”を選びました。なかでも思い入れがあるのは稲本選手。02年の日韓ワールドカップでの活躍、特にロシア戦の決勝ゴールが相当なインパクトで、当時ボランチだった自分にとっては憧れの存在でした。

 その稲本選手を含めて中盤は4人。ボールを保持しながら時間を作れて、優れた技術でゴールも奪える選手を集めました。

 中村選手はドリブルもパスも上手くて、点を取らせることもできます。小野選手や遠藤選手もキープ力が際立つなか、アクセントとなるのが稲本選手です。奪ったボールをそのままゴール前に運び、フィニッシュまで持ち込む大胆な攻め上がりは、稲本選手の専売特許。アグレッシブな仕掛けでゴールへと迫る姿に、何度も興奮したのを今でも覚えています。

 それにしても中盤はタレント揃いで迷いました。正直、中田(英寿)選手も選びたかったです。
 
 GKも迷いました。川島(永嗣)選手にしようかとも思いましたが、よくよく考えるとまだレジェンドっぽくないなって(笑)。なので、ピンチの時のビッグセーブが印象深かった楢崎選手にしました。

 楢崎選手とともにゴールを死守する4バックは、守備の強度が高くて、タフなDFを選びました。(FC東京で元同僚の)徳永選手は文字通りのタフガイで、かつてキャンプ中に組まれた連戦(14年の香港遠征)も淡々とこなしていました。30歳という年齢で、その時期に中2〜3日の連戦を戦い切るのはなかなかできることではありません。

 そんな徳永選手よりもレジェンド色は薄いですが、左SBはずば抜けた安定感を買って長友選手に。左SBと言えば「長友」でしょ!

 闘莉王選手は自分の中で最高峰のCBで、中澤選手は「ザ・CB」というDF。今野(泰幸)選手も捨て難いですが、やはりこの2人が最強かと。闘莉王選手の覇気はとにかく凄まじかったです。試合中に突っかかっていくと間違いなく吠えられました(笑)。

 若い頃の自分は怖いもの知らずで、あえて“ちょっかいを出して”闘莉王選手とのマッチアップを楽しんでいるところがありました。いや、楽しんでいたというか、良い勉強をさせてもらいました。

 2トップに選んだふたりは、ひと言で「止められない」。エメルソン選手はひとりで点を取っちゃいますし、ジュニーニョ選手は試合で対峙するだけで嫌でした(笑)。ジュニーニョ選手が川崎で鄭大世選手と2トップを組んだ時は、「この人たち、悪魔だ」と。“最悪のFW”でした。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2020年5月14・28合併号より転載。

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