マドリー復帰が有力視される“神童”は「フットボールをするために生まれてきたロボット」

マドリー復帰が有力視される“神童”は「フットボールをするために生まれてきたロボット」

マドリー復帰かレンタル延長かは本人の意思次第だという。(C)Getty Images



 レアル・ソシエダで今シーズンに大ブレイクを果たしたノルウェーの“神童”マルティン・ウーデゴー。この21歳のMFは、保有権を持つレアル・マドリーへの復帰が取り沙汰されている。

 同じくマドリーからのレンタルという形で昨シーズンまで所属していたフィテッセ時代の監督、レオニード・スルツキ(現ルビン・カザン監督)は、「彼はすでにマドリーでプレーする準備ができているよ」と太鼓判を押し、こう付け加えた。

「ウーデゴーは暇さえあればフットボールの試合を見て、つねにフットボールのことを考えて生きている。フットボールをするために生まれてきたロボットのような選手なんだ」

 ロボットのような選手――。それは、ウーデゴーが育ってきた環境とも無関係ではないだろう。スペイン紙『AS』によれば、幼少期の頃から父親のハンス・エリック・ウーデゴーによるフットボールの英才教育を受けていたようだ。父は息子たちのために自宅の庭に人工芝のサッカーグラウンドを作った。

 指導するうえで父が心掛けたのは、つねにボールを使って練習すること。その中でひたすらボールタッチのテクニックを磨いていったという。また、ボールコントロールとゲームビジョンを磨くため、いつも兄と一緒に練習させた。

 具体的には、左右のサイドから出したボールを受け、素早く向きを変えて逆のサイドに動き出すといった練習を繰り返し、プレスをかいくぐって素早くパスを出せる能力を鍛え上げていったという。

 その甲斐あってウーデゴーはメキメキと成長し、11歳でノルウェーのプロクラブ、ストレームスゴトセトの下部組織に入団。15歳でプロ契約を結んだ。また、ノルウェーのA代表に15歳253日(同国の最年少記録)でデビューしたのは有名な話だ。
 
 16歳で入団したマドリーでは、トップチームで練習しながらも試合はカスティージャ(マドリーB)のほうで出場した。この時代に一時伸び悩み、ウーデゴー親子は移籍を決意。オランダでの2年半のレンタル修行に出た。そしてフィテッセに在籍した18−19シーズンに、戦術眼とフィジカル能力を向上させ、パスワーク、判断スピード、ドリブルのテクニックを磨き、大きな飛躍を遂げたのだ。

 プロデビューを飾ったストレームスゴトセト(ノルウェー)時代にメンタルトレーナーを務めたクラウス・ペテルセン氏は語る。

「マルティンの逆境に対応するメンタルコントロール力は驚異的なんだ。自信回復のために他の選手が1週間丸ごと、あるいは次の試合までの期間を要するところを、彼は即座に立ち直ることができる」

 完全に自信を取り戻してスペインに戻った今シーズンの大活躍により、マドリーの首脳陣は来シーズンからの復帰を望んでいる。レンタル契約を延長してソシエダに残るという選択肢もなくはないが、どちらの道を選ぶかはウーデゴーの決断に任されているようだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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