「この攻撃陣なら、お客さんを集められる」【早野宏史が選ぶJ歴代ベスト11】

「この攻撃陣なら、お客さんを集められる」【早野宏史が選ぶJ歴代ベスト11】

赤く囲っているのが「MY BEST PLAYER」。早野氏が挙げたのは、横浜で指導した井原正巳だ。



 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“マイベストイレブン”を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、横浜、G大阪、柏などの監督を歴任した早野宏史氏の“マイベストイレブン”を紹介しよう。

――◆――◆――

 選出基準は3つ。ひとつ目は観たい″プレーヤーかどうか、ふたつ目はJリーグへの貢献度、3つ目は全盛期の能力の高さ。そうなると、やっぱりカズは外せないでしょう。どちらかと言えば、今というよりもV川崎時代の活躍ぶりと注目度を考慮して選んだ。ただ、影響力に関しては今でも続いていて強烈で、Jリーグを支えている。多くの驚くプレーを見せてくれたレオナルドも、凄かった。
 2トップと同じく中盤も観たい″選手たち。ピクシー(ストイコビッチの愛称)のプレーは「我々はサッカーをなめてたのかな」と思ってしまうほど技術が高かったし、ヒデは平塚にいた10代の頃から、のちにアジア最高の選手になるだけのメンタルが備わっていた凄い選手だった。いつの時代もどのチームでも試合に出れているイニエスタと遠藤は、自分のサッカー哲学″があるから、力が落ちないし長くプレーできている。

 彼らも含めてこの攻撃陣なら、お客さんを集められるだろうね。失点は多いかもしれないけど……、監督は規律を求めるヴェンゲルに任せたら、どうか。グランパスを指揮していた当時、あのチームをまとめる力、知識、決断力、冷静さ……、いろんな面で凄いなと感じた。

 ただし主観は入るから、最も想い入れが強いのは井原。僕が監督を務めて優勝した95年の横浜で、キャプテンとしてよく貢献してくれたのは、非常に印象に残っている。特に最終ラインは横浜で関りのある選手を多くしたから、懐かしいね。

 今回は戦術を組み立てて、勝つためにどうするか、というつもりで選んだ11人ではないです。そうして年寄りが選ぶと、やっぱりこうなるのかな(笑)。もちろん、例えば南野(拓実/リバプール)とか今も素晴らしい選手はたくさんいるけど、昔の選手が多くなった。理由は、今の選手たちがあるのも、Jリーグの開幕当初に活躍してくれたレオナルドや、日本を引っ張ってくれたカズなどの存在が大きいと思うから。Jリーグがさらに発展するために、「温故知新で昔を思い返そう」という気持ちで選びました。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

PROFILE
早野宏史 はやの・ひろし/71年11月26日生まれ、千葉県出身。55年11月14日生まれ、神奈川県出身。95年に監督として横浜をリーグ初優勝に導く。その後はG大阪や柏なども指揮。現在は解説者などとして活躍。

※『サッカーダイジェスト』2020年5月14・28日合併号より一部、加筆・修正して転載。

【PHOTO】昨季15年ぶりのリーグ優勝を果たした横浜Fマリノス!歴代ユニホームを一挙振り返り!

関連記事(外部サイト)