「C・ロナウドはユニーク」「メッシは物静か」「スアレスは…」名物審判が語るビッグスターの裏話

「C・ロナウドはユニーク」「メッシは物静か」「スアレスは…」名物審判が語るビッグスターの裏話

プレミアでレフェリーを務めていた頃のクラッテンバーグ氏。 (C) Getty Images



 国際審判のマーク・クラッテンバーグ氏は、プレミアリーグを“主戦場”とし、時に物議を醸す振る舞いもあったものの、2012年のロンドン五輪男子サッカー決勝、2015-16シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝、EURO2016のファイナルなど、数々のビッグゲームで笛を吹いた名レフェリーだ。

 2016年には国際サッカー連盟(FIFA)の世界最優秀審判賞も受賞した同氏は、17年からサウジアラビア、19年からは中国へと活躍の場を移している。

 そして、この名物主審が英紙『Daily Mail』のインタビューに登場。3人のスター選手が、ピッチ上で見せた姿を赤裸々に語った。

 まずクリスチアーノ・ロナウドについては、「とてもユニークだ」と評している。

「私が何より尊敬していたのは、チームが良くない状況でもとにかく盛り上げようとするんだ。一瞬でゲームの流れを変えることのできる選手で、ほかにはいない、最高にユニークな存在だ。彼とはピッチ上で、とてもうまくやっていたよ。EUROの決勝の後、ハグしようとしてくれたくらいだ。メッセージ付きのユニホームをもらったこともある。こちらが頼んでもいなかったのにね。でもピッチ上では特別なものは何もなく、選手と審判だった」

 そのC・ロナウドのライバルであるリオネル・メッシについては「初めて見たとき、衝撃を受けた」と述べた。

「バルセロナ対パリ・サンジェルマンの試合だった。試合中はボールを見ていることが多いんだが、彼と一緒にいるとボールを見失うんだ。逆もしかり。DFはどんなに苦労していることだろうと思ったよ。レフェリングの意識や分析方法を変える必要があるほど、カルチャーショックだった。

 とても巧みなので、相手も様々な方法で止めようとするからね。ただ、注意しても文句を言うことはなかったな。物静かなイメージだ。彼がいるだけでどんな試合でも特別なものになる、そう思った」

 そして、最も「古い付き合い」とされたのはルイス・スアレスだ。

「最初の出会いはアヤックス時代だ。彼が4ゴールした試合で『なんて選手だ』と思った。ピッチ上ではダーティーな面もあるが、鋭く尖ったプレーをするんだ。リバプールと契約したときは興奮したものさ。試合中、彼はいつも指示にスペイン語を使っていた。もちろん、罵声もね。幸いにも私はそのうちのいくつかを理解することができたので、時にはスペイン語で返してやったよ。たぶんショックを受けていたと思う(笑)」

 また、自身に対する様々な評価については「理解している」とも口にした。

「ルール上ならいくらでも色んなことが言える。だが、実際にピッチの上に立ち、審判をするということは理論ではなく、僕にとっては選手たちをいかにマネジメントするかということだ。スアレスのような選手の扱いだって知っていなければならない。それはプレミアでレフェリーを目指す若い人たちにも知っておいてほしいことだ」

 ワールドスターの信頼を勝ち取り、言い合いもしたというクラッテンバーグ氏。そのレフェリングが欧州で見られなくなったのは、いささか寂しい気もするが――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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