「『お前は何様だ!』」って…」「控室で殺された」元マンU戦士、名将ファーガソンの“恐さ”を回想!

「『お前は何様だ!』」って…」「控室で殺された」元マンU戦士、名将ファーガソンの“恐さ”を回想!

当時のユナイテッドで絶対的な権力を握っていたファーガソン(右)との関係をナニ(左)が振り返った。 (C) Getty Images



 衝撃のエピソードが明らかになった。証言したのは、ポルトガル代表MFのナニだ。

 ナニは2007年から7年にわたってマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、4度のプレミアリーグ優勝やチャンピオンズ・リーグ制覇を経験した。いずれも“サー”・アレックス・ファーガソン監督と成し得たものだ。

 新型コロナウイルスの影響でロックダウンを余儀なくされているなかで、ユナイテッドの関係者たちは、恩師ファーガソンに関するエピソードを告白しているが、ナニにも思い出があるようだ。クラブの公式ポッドキャストで、カリスマ指揮官とのエピソードを語った。

 本人によれば、「彼は近所に住んでいて、僕らは電車でロンドンに行っていた。家族が彼を駅まで送るんだけど、戻ってきた時は運転する人がいないから、乗せてくれる近所の人間を探していたんだ。それで僕が『OK、ボス。僕がお連れしますよ!』と言ったんだ」と、行き返りの送迎を任されていたという。

 そして、ある試合の帰りの出来事を語った。

「ただ、あの日はおかしかったよ。フルアムとのアウェーゲームの日だ。僕は自信たっぷりで素晴らしいプレーをしていた。そしてチームがPKを獲得したんだ。キッカーはライアン・ギグスだった。でも、僕は自信があったし、ギグスが何も言わなかったから蹴った。そして外してしまったんだ。決まっていたら、3-2とリードしていた」
 
 その帰り道はナニにとって針のむしろだったろう。ポルトガル代表MFは、「家に向かう車中で、彼は何も話してくれなかったよ! ロッカールームでは殺されたさ!『お前は自分を何様だと思っているんだ? 誰がPKを蹴る許可を出したんだ?』ってね」と緊張状態を説明し、さらに続けた。

「監督はギグスのことも殺したよ。『ライアン、どうしてPKを蹴らせたんだ!』とね。ライアンは、『彼がボールをつかんだからやらせたんです』と答えていた。オー・マイ・ゴッドさ。あの日は信じられなかったよ。気まずい運転だった」

 ファーガソンについて、「最初はとても怖かった」と振り返ったナニ。ただ、英語力の向上とともに、指揮官との関係も良くなっていったそうだ。

「当時の僕の英語は今よりひどかった。もっと話せるようになったと分かってから、彼は僕のところに来て、より注意を払ってくれるにようになったんだ。そこからは彼という人をもっと学べた。彼が望んでいたことや、彼とはどんな人かね。そして関係はもっと良くなり始めたんだ」

 さらにファーガソンを「彼はあらゆる年代の、あらゆる個性と特徴の選手たちの扱い方を知る人なんだ」とも称賛している。

「当時の自分は若くて、簡単なパーソナリティーじゃなかった。自分でもそれは分かっている。たくさん学んだ。たくさんのことを変えたよ。学ばなければならない」

 年齢に関係なく、あらゆるタイプの選手の扱い方を熟知していたというファーガソン。「ボス」というニックネームは伊達じゃない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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