仙台が1か月半ぶりに練習再開! 監督・選手それぞれのステイホームは? サッカー以外で挑戦したことは?

仙台が1か月半ぶりに練習再開! 監督・選手それぞれのステイホームは? サッカー以外で挑戦したことは?

練習休止期間中も体づくりに余念の無かった道渕諒平。(C)VEGALTA SENDAI



 ベガルタ仙台が5月18日に全体練習を再開した。前回全体練習を行なったのは4月3日だったが、翌日から県内で週末の外出自粛要請が出されたため、練習を休止。さらにその後、緊急事態宣言の範囲が全国に拡大されたため、約1か月半全体練習を行なえなかったが、先週14日に宮城県を含む39県で緊急事態宣言解除が発表されたこともあり、ようやく全体練習再開にこぎ着けた。

 今日の練習はメディア・サポーターともに非公開で、チームを3グループに分け、なるべく選手同士の接触を避ける形で行なわれた。
 
 練習後、ZOOMでのリモート会見に応じたのは木山隆之監督とMF道渕諒平。木山監督は「1か月半くらい全体で集まることができなかったのですが、今日みんなの顔を直に見られて、ごく簡単なトレーニングでしたが、チームとしてできて良かったです」と再開後初の練習を振り返った。

 1か月半の間、全体練習ができなかったのは大きい。

「かなり長い時間トレーニングができていなかったので、選手も自主練習で努力してくれましたが、家にいる時間も相当長くて、体力的にもだいぶダメージがあったと思います。しっかりトレーニングができる身体に戻していくことをまず念頭に置いて、その中に安全な方法で感染対策を進めていって、徐々にチームプレー、戦術のトレーニングに進めていけたら良いと思っています」と感染対策も万全にした上で、徐々にコンディションを戻し、本格的な練習メニューへ移行したいという。

 道渕は「みんなでトレーニングできて楽しかったですし、個人的にはコンディションもそこまで落ちていなかったので、ポジティブな初日でした」と振り返る。今後の練習については「コンディションは大幅に落ちていると思うので、まず怪我をしないことを第一に、上げていくことと、チームも開幕から2試合しかしていなくて戦術的な部分やコンビネーションの部分はまだまだ伸びしろがあります。そこをみんなと合わせてやっていきたいです」と意気込みを語った。

 1か月半もの間、全体練習が行なえなかったが、その間はどう過ごしていたのか。

 木山監督は徐々にサッカーから離れた生活になったという。

「最初の頃はここまで長くトレーニングできないとは思っていなかったので、再開したら何をやるか、どうチームづくりを進めるか考えたり、見られる限りの映像を見ていたのですが、だんだん、あまりにも長くなりすぎて見る映像も少なくなり、考えることも出尽くしました。

 最後の3週間くらいは朝ご飯を食べて、2日に1度外に走りに行って、またご飯を食べて、あとは家にいた子どもたちと遊んでという生活を続けていました」

 サッカー以外に挑戦したことを問われると「料理です。ローストビーフとトンカツ、ビーフカツをつくりました。プロフェッショナル仕事の流儀で料理人が家でつくれるメニューを紹介していて、つくってみたら意外と好評で楽しかったです。」と料理にも奮闘し楽しい時間を過ごしたようだ。
 

 一方、道渕は「今回の期間は身体を劇的に変えるチャンスと思っていて、試合も無いのでコンディションを気にせず、パワーやスピードで追い込めたので良い期間でした。身体の使い方や可動域を広げることを重点的にやっていました」と身体づくりに余念が無かった。

 Twitterでもハードな筋トレの様子を公開し、多くのサポーターや現役選手からも反響があった。

「実家(仙台市内)に帰って食事をしたり、海外サッカーの動画を見たり、無駄な時間を過ごさないよう何か成長できるようにしていました」と、その他にも有意義に時間を過ごすことに努めていたという。

 コロナ禍前から取り組んでいたというプログラミングについては「良い気分転換になります。やっているといつの間にか時間が経っていて、サッカー以外に没頭できるのが僕にとってプラスでずっと継続しています」と明治大農学部出身という理系男子らしい片鱗を見せた。

 監督、選手がそれぞれ思い思いのステイホームを過ごす中、サポーターがグッズを買い支えたり、選手からのSNSなどでの発信を喜んでいることについて木山監督は次のようにサポーターの熱意に感謝を示した。

「選手たちが発信していることに温かい言葉をいただいていますし、こういう経済状況の中、クラブとしても楽じゃない状況だと思いますが、サポーターからも何とか支えたいという声をいただいていると聞いています」

 自身がプロデュースしたパーカーが発売後即完売となった道渕も「仙台にお金を落としたいという気持ちがあったからこそ、あのスピードで売れたと思いますし、そういう気持ちはありがたいです。再開した時に恩返ししたいと思います」と公式戦再開後の活躍を誓った。
 

 ようやく全体練習再開にこぎ着け、あとは公式戦再開を待つのみ。

 木山監督は次のようにサポーターにメッセージを送った。

「皆さんお元気でしょうか。大変な中で生活されてご苦労も多いかと思います。でも少しずつ光が見えている気がしますし、現実、我々も部分的ですがチームとしての行動をスタートすることができました。皆さんとお会いしていろいろなことができるのがもう少し先になるかもしれませんが、そういう日が早く来ると信じて、我々は自分たちのプレーでちょっとでも皆さんに元気を届けられるように全力で頑張って行きますので、ぜひ応援してください。僕たちも皆さんのことを応援しています。また一緒に戦える日が来ることを願っています」

 また道渕はこのように仙台サポーターへ呼びかけた。

「やっと練習が再開されました。これから徐々にコンディションを含めトレーニングで積み上げていきます。試合が再開された時にその成果を見せられるようにやっていきますので、皆さんも楽しみにしていてください!!」

 コロナ禍で苦しみながらも、公式戦再開を待ちわびるサポーターを元気づけようと監督も選手も意気込んでいる。

取材・文●小林健志(フリーライター)
 

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