「比較的オープンに…」フローニンヘン板倉滉に訊いたリーグ打ち切りと“コロナ禍”の生活【独占】

「比較的オープンに…」フローニンヘン板倉滉に訊いたリーグ打ち切りと“コロナ禍”の生活【独占】

いま、板倉はオランダでどのような生活を送っているのか? 本人がテレビ電話取材で語ってくれた。 (C) Riichi Yokoo



 周知の通り、サッカー界は新型コロナウイルスの影響によって、大きなダメージを受けている。ヨーロッパでは、ドイツのブンデスリーガが再開したが、フランスやオランダ、ベルギーは今シーズンの中止が決定。その他多くのリーグが、リスタートの目途が立っていない。

 そうした状況で、現地で戦う日本人選手は何を想い、どう過ごしているのか――。主要リーグではどこよりも早く打ち切りを決断したエールディビジのフローニンヘンに所属する板倉滉に訊いた。

 昨年1月にマンチェスター・シティと契約を結び話題を呼んだ板倉は、直後にフローニンヘンにレンタル移籍。しかし、オランダでの1年目はトップチームでは公式戦未出場に終わった。

 東京オリンピックに向けてもアピールが必要な今季、「このままだったら、やばいなと思ってシーズンに入った」という板倉は、賢明なアピールを続けた。そして、エメンとの開幕戦で先発の座を勝ち取ると、その後もリーグ16試合連続フル出場とスタメンに定着した。

「今シーズンは開幕からスタメンで出られて、昨シーズンと比べたら出場機会も増えたので、ガラッと変わった。それはとても良かった。

 シーズン序盤は、オランダのスピード感や雰囲気を味わいながらやっていて、ギリギリのところでPKを与えてしまったりした。そういう経験しながら、試合を積み重ねるごとに慣れていけました」
 

 公式戦29試合に出場し、「戦術も理解できて、このリーグでやれるという自信もついた」という中で、エールディビジは4月24日にシーズンの打ち切りが決まった。チームも来シーズンの欧州カップ戦出場も狙える9位と健闘を見せていただけに、悔しさもひとしおだろう。

「どうにもならないことなので仕方がない。ただ、残りの8試合は自分にとっても大きかった。ステップアップをしていくうえで、アピールできたと思います。そういう意味では、少し残念な気持ちもあります」

 コロナ禍のなか、オランダ北部にあるフローニンヘンで暮らす板倉は、どのような生活を送っているのだろうか。「たぶん対応は日本よりも早かった」と切り出し、現状を語ってくれた。

「オランダは外に出ている人もいます。ただ、最低限のルールとして、人との距離を1.5メートル以上開けないといけないんですが。最初の頃は、3人以上で外出したら罰金というルールが設けられていました。今は、通常通りスーパーはやっていますし、最近では美容院も開き出して、比較的オープンになってきています」

 日常が戻りつつある中で、フローニンヘンも5〜6人のグループに分けた練習を再開した。間隔を開けるよう指示されているものの、ボールを使った通常メニューも始まっているという。
「まだ全員ではできていないんですが、ポジション別の練習はできるようになっています。来シーズンの戦術ミーティングもしているぐらいです。チームは完全に切り替えられていると思います。

 対人プレーの練習メニューはまだできないので、通常とのギャップは感じます。ただ、動きながらの基礎練習をこなし、ボールも蹴れているので、そこまで違和感はないですね」

 少しずつ日常が帰りつつあるオランダでは、サッカーも通常のサイクルを取り戻すため、着実に動き出しているようだ。

取材・文●羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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