「もう無理だとさえ感じた…」フランスの伝説DFテュラムが明かす“最も悩ませた選手”は?

「もう無理だとさえ感じた…」フランスの伝説DFテュラムが明かす“最も悩ませた選手”は?

幾多のアタッカーたちを封じ込んできたテュラムが最も苦戦した相手を明かした。 (C) Getty Images



 元フランス代表DFのリリアン・テュラムはサッカー史に残る名手だ。

 パルマやユベントスで異彩を放った守備のスペシャリストは、フランス代表としても1998年のワールドカップとEURO2000のビッグトーナメント連覇に貢献。同国の歴代最多出場記録(142)を持つレジェンドである。

 SBとCBを器用にこなしたテュラムは、2004年に現役を引退するまで、名前を挙げれば、きりがないほどの名アタッカーたちと熾烈なバトルを繰り広げてきた。その中でどうしても忘れられない相手がいるという。

 スペインのサッカー専門誌『Libero』のインタビューで、自身を最も悩ませた男の名を明かしている。

「ペドロ・ムニティスだよ。私は名前に関して記憶力が良い方じゃない。選手名もスタジアム名もよく覚えていないんだ。だから『あの準決勝はどこでプレーした?』と言われても分からないし、私にとってはどこかのスタジアムでプレーしたということでしかないんだ。だけど、ムニティスだけは、とてもよく覚えているんだよ。本当に記憶に刻まれている。彼はピッチ上で、私を最も悩ませた選手だった」
 

 ラ・リーガのラシン・サンタンデールの下部組織出身のムニティスは、レアル・マドリーやデポルティボでプレーした実績を持つが、スペイン代表でのキャリアは21キャップと決して多くはない。

 知る人ぞ知る名手を「本当に嫌だった」と語るテュラムは、EURO2000の準々決勝でマッチアップした際のエピソードを続けた。

「EURO2000のスペイン戦で彼と対戦した時のことは忘れない。本当に信じられなかったからね。『一体何なんだ、こいつは?』って独り言を口にしていたほどだよ。ハーフタイムには『もう無理だ。彼は止められない』とさえ感じていた。

 チームメートのクリスティアン・カランブーは、『大丈夫だ。一度も抜かれてはいない』と言って、私を落ち着かせようとしていた。興味深いのは、後半にスペインの監督が彼をピッチから下げたことだ。内心、ホッとしていたよ(笑)」

 今でもムニティスが出てくる悪夢を見ることもあるというテュラム。フランスのレジェンドDFにスペインの“小兵”が残したインパクトは特大だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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