“ガラスの天才”がアーセナル時代を回想! ペップに「がっかり」、退団の理由は「エメリのバイブス」?

“ガラスの天才”がアーセナル時代を回想! ペップに「がっかり」、退団の理由は「エメリのバイブス」?

セスク(左)ら名手たちと共にプレーしたアーセナル時代をウィルシェアが振り返った。 (C) Getty Images



 2018年の夏からウェストハムでプレーするジャック・ウィルシェアは、弱冠16歳で名門アーセナルのトップチームデビューを飾り、10番も背負った天才だ。

 将来を欲望されながらも、度重なる怪我に悩まされたことで“ガラスの天才”とも言われたウィルシェア。現在28歳となった彼は、英公共放送『BBC』によると、ポッドキャスト番組『606 Savage Social』でアーセナル時代の様々なエピソードに言及した。

 彼が最初に語ったのは、2011年にチャンピオンズ・リーグ(CL)のバルセロナ戦で2-1の勝利に貢献した時のことだ。メディアから賛辞を浴びたウィルシェアについて、当時バルサの監督だったジョゼップ・グアルディオラは、「バルサのBチームには彼のような選手がたくさんいる」と口にして物議を醸した。

 ウィルシェアはそのときのことを「第2レグの前にみんなが『ウィルシェアはああだ、こうだ』と言っていた。そしてペップは僕を叩いたね。あれは少しがっかりしたよ!」と振り返った。
 
 また、アーセナル時代の“最高のアドバイザー”を問われたウィルシェアは、迷わずに「セスク(・ファブレガス)だ」と答えている。

「彼がチームに入ってきたとき、僕は12歳でアカデミーにいた。だから、彼みたいになりたいと思ったよ。トップチームに上がってからも、彼にがっかりさせられることはなかった。素晴らしかったよ。今では良い友人だから不思議に聞こえるけど、本当にスターに憧れるみたいな感じだった」

 ただ、残念に思うこともあったようだ。ウィルシェアは、2012年の夏にキャプテンだったロビン・ファン・ペルシーが宿敵のマンチェスター・ユナイテッドに移籍したことには「打ちひしがれた。これからタイトルに挑戦しようというときに、突然最大のライバルに去ったんだ」と振り返っている。

「受け止めるのが難しかった。セスクが去ったときも、(サミア・)ナスリのときも、ビッグネームがいなくなったときに僕はいた。一緒に続けていたら、プレミアリーグで優勝できていたと思う。そこからどこまでいけたか、だれにも分からないね」

 先述のように相次ぐ怪我に悩まされ、2018年6月に契約満了を迎えたタイミングでアーセナルを去ったウィルシェア。彼は「アーセン(・ヴェンゲル監督)の退任発表を見て、前に進む適切なタイミングだと感じた」と、自身の決断を回想した。

「前年にボーンマスへレンタルしていたからアーセナルの外の生活があると知っていた。アーセナルでの日々は変わっていたんだ。それで新監督と話した時に『残留はできるが先発には入らない』と言われた。ヴェンゲルは僕を信頼してくれ、調子が良ければ試合に出ると分かっていた。エメリからはそのバイブスを得られなかったんだ。あれはきつかったよ」

 ウェストハムに移籍してからも、ウィルシェアの状況は好転していない。昨シーズンも今シーズンも、負傷で長期離脱を余儀なくされ、プレミアリーグ出場試合数が一桁にとどまっている。
 
 それでも、ウィルシェアは、「後悔はない。元々はウェストハムのファンだったから、サインしたときは夢が叶った」と話した。

「モイーズが来たタイミングは良かった。今は良い感じだし、シーズンが再開されたら、そのときに準備を整えていられるようにと願っている」

 かつてフットボールの母国民たちを期待させた天才MFは、その輝きを取り戻せるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

関連記事(外部サイト)