「バルサには不向きだと思うけど」元バルサFWがユベントスDFの獲得リスト入りに疑問を呈す

「バルサには不向きだと思うけど」元バルサFWがユベントスDFの獲得リスト入りに疑問を呈す

バルサの獲得リストに挙がるデ・シーリオ。両SBをこなせるのは魅力だが。(C)Getty Images



 近年のバルセロナがいまひとつパッとしない理由のひとつに、チーム戦術に適した右サイドバックの不在を挙げる声は少なくない。

 ダニエウ・アウベスが退団した2016年夏以降、このポジションで結果を残しているのは下部組織出身のセルジ・ロベルトくらいで、ドグラス、アレイシ・ビダル、ムサ・ワゲと外部から獲得した選手はいずれも期待外れ。また、現チームで右サイドバックを務めるネウソン・セメドも例外ではない。

「バルサスタイルに最適なサイドバックは、ダニ・アウベスのようなタイプの選手だ」

 そう言い切るのは、自身もバルサのカンテラで育ち、2011年夏までトップチームでプレーしたボージャン・クルキッチ(現モントリオール・インパクト=MLS)だ。彼は連載を持つスペインのスポーツ紙で、その理由をこう説明している。

「アウベスは守備力に加え、コンビネーションプレー、戦術理解力、周囲に攻撃のソリューションを与える能力のすべてに優れていた」

 ボージャンはMFのS・ロベルトが右サイドバックにコンバートされたのも同じ理由からだとし、さらにサイドは異なるものの、ジョルディ・アルバ、ファン・ブロンクホルスト、シウビーニョ、マクスウェルといったバルサの歴代の左サイドバックを「アウベスと同じ系列の選手」と括った。
 
「サイドバックの攻め上がりが十分でなければ、前線の3人がパスを受けた瞬間、インテリオールが押し上げることができず、おのずと攻撃のバリエーションが少なくなる」

 そう言ってバルサの4−3−3システムにおけるサイドバックの重要性を説くボージャンだが、とりわけ大切なのは、「ゲームの流れを読みながら裏のスペースに飛び込む能力」だという。他のチームではウイングやインテリオールの選手が果たす役割を、バルサではサイドバックが担わなければいけないから、というのがその理由だ。

 またボージャンは、ACミラン時代のチームメイトで、現在はユベントスに所属するマッティア・デ・シーリオがバルサの今夏の獲得リストに挙がっている件にも触れ、「素晴らしい選手」と前置きしながらも、「守備力に優れた典型的なイタリアのサイドバック」であることを理由に「バルサには不向き」と持論を展開している。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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