村井チェアマンが臨時実行委員会で浦和の“横断幕掲出禁止反対”に言及。「悲鳴に近いものがある」と運営現場を代弁

村井チェアマンが臨時実行委員会で浦和の“横断幕掲出禁止反対”に言及。「悲鳴に近いものがある」と運営現場を代弁

横断幕持ち込み禁止に反対した浦和は、Jリーグに謝罪した。(C)SOCCER DIGEST



 Jリーグは6月22日、第10回臨時実行委員会後にメディアブリーフィングを開催した。出席した村井満チェアマンは冒頭で、「無観客試合での横断幕掲出禁止」に反対した浦和レッズの一件に言及した。

 Jリーグは、観客を入れない“リモートマッチ”ではバナーやフラッグの持ち込みを禁止する旨を、6月9日の第6回実行委員会で決定。その後の会見では、「3回議論して出た結論だった」ことを明かし、「ファン・サポーターの気持ちを大事にしつつ、健康も守らなければならない」と、受け渡し時の対応の難しさや、持ち込みによる消毒など実務面での厳しさを考慮し、禁止の結論に至ったことを説明していた。

 これに対し浦和は16日に、クラブのホームページで「反対」の意を伝え「無観客試合において横断幕掲出許可を求め続けていく所存です」とのコメントを掲載。さらに「各クラブ判断とするべき」という旨の書面で抗議していた。

 村井チェアマンは、「自分の分身ともいうべき応援グッズを持ち込みたいというサポーターの思いは有り難いと思うし、素晴らしいと思う」とサポーターの気持ちに感謝を示した。
 
 その一方で、約4か月ぶりに試合が再開されるが、観客を入れない“リモートマッチ”での開催。コロナ禍では様々な事態に対応するため、膨大な量のガイドラインを制定し、感染防止に努めている。

「総勢70ページに及ぶようなプロトコールが用意されている。それを全うするクラブの運営に関しては悲鳴に近いものがある。この2試合はリーグ再開に集中させてほしいというのが本音だと思う」とクラブ側の状況を代弁した。

 さらに、「ルールや規則ではない、本来は話し合いながら進めていく領域。最終的には各クラブに自己判断を提示することも考えたが、あのクラブができて、このクラブができないとなると、そのことへの説明責任が発生してしまい、対応する時間がない」と決してサポーターをないがしろにした決定ではないことを説明した。

「議決するタイミングでの議論は歓迎します。けれども1つ決まったことについては、小異を捨てて大同につくということで、リスペクトして対応してほしい」と浦和への協力も呼び掛けた。

 これに対して浦和の立花社長からは「Jリーグの皆さんにご迷惑をおかけしました。今後は喧々諤々に議論して決めたことは一緒に遂行していきましょう」とコメントがあったことを明かした。

 Jリーグは23日に第6回理事会を開催し、6月27日のJ2再開、J3開幕。そして7月4日のJ1再開へ具体的な方策を決定する見通しだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
 

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