「彼なしには勝てない…」戦力外通告も受けた主将ヘンダーソンが語った“恩師”クロップへの想い

「彼なしには勝てない…」戦力外通告も受けた主将ヘンダーソンが語った“恩師”クロップへの想い

熱血漢のクロップへの感謝と正直な想いをリバプールの主将ヘンダーソンが語った。 (C) Getty Images



 重圧と苦闘してきたキャプテンから熱き想いが溢れ出た。

 現地時間6月25日、プレミアリーグの31節が開催され、2位のマンチェスター・シティが4位のチェルシーに1-2で敗戦。この結果により、7試合を残す“史上最速”でのリバプールのプレミアリーグ制覇が決定した。

 1989-90シーズン以来、30年ぶりとなる待ちに待ったトップリーグ戴冠だ。それだけに昨シーズンにビッグイヤーを獲得した時とは別の感情がキャプテンにはあるようだ。ジョーダン・ヘンダーソンである。

 11年6月にサンダーランドから加入するも、相次ぐ故障などで活躍が出来ずに、12年には当時のブレンダン・ロジャース監督から戦力外通告も言い渡されていたヘンダーソン。それでも「ここに残って、成長して、監督を見返したい」と努力を重ね、15年には前任者のスティーブン・ジェラードの退団を受けて主将に就任するなど、気づけば、チームに欠かせない大黒柱となった。

 苦難の時を乗り越えたキャプテンは、シティ戦直後に英衛星放送『Sky Sports』の番組にリモート出演し、「ちょっと信じられないね。この瞬間まではあまりに話したくなかったけど……」と正直な胸の内を明かしている。

「みんなのために本当に幸せだよ。今はまだパニック状態だけど、素晴らしい感覚だ。僕らが達成したことを誇りに思う。様々な感情が入り混じっていたし、シティ戦の最後の笛が鳴った瞬間は決して忘れない。今は言葉がないね。まだピンときていないんだ。なんというか……言葉では言い表せない」
 
 クラブにとっての悲願を達成したヘンダーソンは、15年10月の就任以来、自身をキャプテンとして信頼し続けているユルゲン・クロップ監督への感謝も口にした。

「昨シーズンのチャンピオンズ・リーグ決勝の後、僕は『この監督なしには勝てない』と言った。それは今も変わらないよ。前の監督に敬意を欠いているわけではないけど、彼は初日からすべてを変えてくれたと感じていた。それに対して僕ら全員がついていったんだ。

 記者会見やタッチライン際の監督を見ればわかると思う。選手たちと個人的な関係もあるけど、バランスが素晴らしいんだ。友人でありながら、必要な時には冷酷だ。彼は偉大なリーダーであり、人間的にも素晴らしい。僕ら全員が信じているし、この素晴らしいグループは、彼がいかにまとめ上げてきたかによるもの。偶然ではないよ」

 自らを信頼してくれた指揮官への想いも語ったヘンダーソン。その目はうっすらと光って見えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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