【川崎】リーグ再開への準備は?谷口彰悟に訊いた新キャプテンの目から見たチーム状況

【川崎】リーグ再開への準備は?谷口彰悟に訊いた新キャプテンの目から見たチーム状況

今季からキャプテンに就任した谷口。チームを引っ張る。(C)SOCCER DIGEST



 7月4日、いよいよJ1が再開する。新型コロナウイルスの影響で中断してから4か月以上、ひと足早く再開したJ2、開幕したJ3を含めてサッカーのある日常が戻ってくる。

 そこで6月30日、トレーニング後にオンライン取材に登場してくれた谷口彰悟に今の率直な想いや、7月4日のホーム・等々力での鹿島との一戦に向けたチーム状況などを直接、訊いてみた。

 この中断期間でチームは4つの練習試合を戦い、全勝。3つのゲームでクリーンシートを達成した。

@6月13日の相模原戦(45分×3本:合計3-0[1-0、0-0、2-0。得点者:旗手A、オウンゴール])

A、6月17日の町田戦(45分×3本:合計5-0[1-0、2-0、2-0。得点者:レアンドロ・ダミアン、大島僚太、宮代大聖、田中碧、旗手玲央])

B6月20日の練習試合(45分×4本:対戦相手非公表 合計7-0[0-0、1-0、2-0、4-0。得点者:脇坂泰斗、レアンドロ ・ダミアン、イサカ・ゼイン、三笘薫、宮代大聖B])

C6月27日の湘南戦(45分×4本:合計6-3[1-0、1-2、3-1、1-0。得点者:谷口彰悟、イサカ・ゼイン、齋藤学、宮代大聖A、旗手怜央])

 3日前の湘南とのゲームではトータルで3失点を喫したが、谷口は前向きに捉える。

「結果を見ると、比較的0が続く練習試合が多く、ピンチらしいピンチもそこまで多くなかったです。前回のゲームは3失点しましたが、個人的には良かったかなと。うやむやにならないというか、修正点も見つかりました。できたところと修正点が見つかったので、良い練習試合だったと思います」

 今季から新布陣4-3-3を導入し、最終ラインは例年以上に高く設定するなか、「強気なサッカーをしている分、1チャンス、2チャンスを作られ、失点につながるのはもったいないです。それを減らしていきたいです」と具体的な課題も挙げる。

 今季からキャプテンに就任した守備の要は、チームメイトからの信頼も非常に厚い。それを象徴するように、リーグ再開に向けた言葉も的確だ。

「戦い方はだいぶ整理されてきているので、自分たちの強み、こういう状況になったらピンチに陥りやすいよねというところは、ある程度、共有できています。

 だから今週末の再開へ自信を持って臨めるかなとは思っています。ただリーグ戦はリーグ戦で、独特の雰囲気はあると思いますし、上手くいかない部分もあるはずです。そのへんのリーグ戦の戦い方を思いだしてというか、、試合勘を取り戻さないと、練習試合のようにはいかないので、練習試合と同じようにやるつもりはないです」
 現に6月27日、28日に行なわれたJ2、J3の試合を観て、新たなリーグ戦に適応しなくてはいけないとの想いが強まったという。今季のJリーグは、感染防止策、過密日程による選手の疲労の軽減などを考慮し、「無観客(リモートマッチ)」「5人交代制」「給水(マイボトルの使用)」など、従来のレギュレーションと異なる部分が多く取り入れられている。

 例えば5人交代制では、DFとして疲労を抱えている試合終盤に、一気に投入されたフレッシュな相手攻撃陣とマッチアップしなくてはいけないかもしれない。谷口もその点を懸念する。

「J2、J3の試合は観ました。お客さんが入っていない独特の雰囲気を感じましたし、自分たちもそうなるんだろうなと思いましたね。あとはレギュレーション。交代枠が増え(3枠→5枠)、対応も難しい。試合の流れが一気に変わることは、今年は十分にありえます。いろんなことが起こりえるシーズンになりますよね」

 ちなみに川崎は、「桶(オーケ)ストラシート」と題したシートを販売し、サポーターの写真を貼ったオリジナルの桶を観客席に並べるなど、無観客のスタジアムを少しでも盛り上げようと様々な企画を発案。谷口は「異様な光景になりそうですよね」と笑いつつ、クラブのサポートに感謝する。
 

 では最後に訊きたいことである。今季は新キャプテンに就任したが、その前任者である中村憲剛、小林悠というチームの精神的支柱であるふたりが戦線離脱中。責任感の強い谷口だからこそ、負担も増しそうだが、どのように考えているのか。

 もっとも谷口はこちらの心配は杞憂とも言わんばかりに、チームメイトの頼もしさ、雰囲気の良さを口にする。以前に鬼木達監督に話を訊いた際にも「彰悟や(大島)僚太、アキ(家長昭博)らを中心に選手たちがしっかり話し合ってくれている。だから心配していません」と語っていた。
 
「確かに憲剛さん、悠さんと、今、一緒にトレーニングできていませんし、その2人の存在は大きいなと感じています。それ以外の選手がきちんと声を出したり、率先して自らの役割を担っていかなくてはいけませんが、うちの現状から言うと、若い選手も含めて誰もが意欲を持ってトレーニングを積んでいます。だからその辺はあまり心配していないというか、チームとして緊張感が足りないとか、試合に向けてエネルギッシュさが足りないということは感じていません。

 誰もが意欲をもってやっているので、個人的に今のところは特別にやることはないのかなと感じるほどです。そのなかで上手くいかないことがあれば吸い取って、皆で共有できるように僕が祖先して行動する。でも、今は本当に皆が、しっかりとやれていて、僕もチームメイトを信じています。あとはゲームになったら、もちろんチームを引っ張っていかなくてはいけないと思っています」

 昨季は目標としていたリーグ3連覇を逃し、再出発となる今季。谷口を中心にさらなる進化した姿を見せてくれそうだ。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

 

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