「僕とイ・ガンインは戦犯に…」マンC移籍の超逸材MFがバレンシア時代の苦境を激白「汚すためにいる従業員もいた」

「僕とイ・ガンインは戦犯に…」マンC移籍の超逸材MFがバレンシア時代の苦境を激白「汚すためにいる従業員もいた」

イ・ガンイン(右)とともにチーム内でサポートを得られなかったというフェラン(左)が古巣バレンシアへの想いを吐露した。 (C) Getty Images



 現地時間8月4日、マンチェスター・シティはバレンシアからスペインU-21代表MFのフェラン・トーレスを獲得したことを発表した。

 2017年にバレンシアでトップデビューを飾ったフェランは、19-20シーズンに公式戦44試合で6ゴール・8アシストを記録するなど台頭。今夏にはパリSG、リバプール、ユベントス、バイエルンなどが争奪戦を繰り広げ、英公共放送『BBC』によれば、2300万ユーロ(約28億7500万円)で、マンチェスター・Cが手中に収めた。

 ジョゼップ・グアルディオラ監督が惚れ込み、獲得をクラブに申し出たとも報じられている弱冠20歳のヤングスターは、プロキャリアの礎を築いたバレンシアに、小さくない恨みがあるようだ。

 退団に際して、スペイン紙『Marca』のインタビューに応じ、「クラブを去ることになって悲しかった。バレンシアは僕にすべてを与えてくれたし、7歳の頃から育ててくれた」と感謝を口にしつつ、周囲から受けた厳しい扱いを暴露した。

「とても感謝しているし、常にこれからもサポートするつもりだ。ただ、問題は、クラブ内部や一部のジャーナリストに、僕の評判を傷つけようと決意している人々がいることだった。僕はバレンシアのファンだから、悪口は言いたくないけど、クラブが僕をトップチームに上げると決めたあと、プレッシャーと批判に晒された。それは僕だけではなかったが、彼らは僕の代理人や家族に危害を加えようとしていたんだ」
 
 さらに「愛と敬意を持って接してくれた記者もいたが、僕のイメージを汚すために働いているクラブの従業員もいた」と続けたフェランは、「スペインのチームに僕を放出しようとしたこともあった」とし、ピーター・リム会長をはじめとするクラブ上層部への不信感から退団を考え始めたことを告白した。

「レバンテ(バレンシアのライバル)、そして2部のチームを含む12のクラブから電話があった。そこで退団を真剣に考え始めた。もちろん契約更新は検討していて、クラブに条件を提示していた。

 一つはピーター・リム会長に僕がこのクラブで重要な存在だと理解してもらうこと。もう一つはフェルナンド・トーレスのようにキャプテンの座を与えてくれること、そしてチームで最高クラスのサラリーを約束してくれること。この3つのうち2つでも満たされればよかったけど、ゼロだったんだ」

 フロントへ不満を抱えていたフェランは、チーム内でも蚊帳の外にあったようだ。

 昨年9月にマルセリーノ・ガルシア・トラル監督が、クラブ幹部との対立と成績不振を理由にシーズン途中で解任されると、フェランはキャプテンのダニエル・パレホを中心として一部の選手から“戦犯”として扱われたという

「ダニは素晴らしい選手だけど、関係は良くなかった。最初にトップチームに来たときも、『おはよう』という簡単な挨拶を交わすまでに何週間もかかったぐらいさ。

 ハッキリ言って、僕にとって彼はいいキャプテンではなかった。最悪なのは、マルセリーノが解任された後だ。そのことで、僕とイ・ガンインがロッカールームで犯人とみなされ、スケープゴートにされた僕らは数週間もチームで話すことができなかった」

 そして、フェランはユース時代からの同僚であり、現在はクラブとの契約更新問題に揺れているイ・ガンインに、次のように言い残している。

「イ・ガンインのことは愛している。彼のことは互いにサポートし合ってきた。彼は素晴らしい選手になると思う。だからこそ、彼が僕と同じ過ちを犯さないことを願っている。これまでに困難を経験し、孤独を感じてきた。彼は愛と信頼を必要としているよ」

 バレンシアで苦境にあったことを漏らしたフェラン。一連の発言は、しばらく波紋を広げそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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