「パスが来ないという話は聞いていた」ウニオン移籍の遠藤渓太がドイツでの2週間を語る!「18番を選んだのは…」

「パスが来ないという話は聞いていた」ウニオン移籍の遠藤渓太がドイツでの2週間を語る!「18番を選んだのは…」

練習後に取材に応じた遠藤。すでにチームに溶け込んでいるようだ。(C) Takako MARUGA



 横浜F・マリノスからブンデスリーガのウニオン・ベルリンに1年の期限付き移籍をした遠藤渓太が8月13日、練習後にメディアの取材に応じた。

 先月26日の国内ラストマッチで左太ももを痛め、状態が心配されたが、8月11日からチームトレーニングに参加。翌12日に行なわれたヴュルツブルガー(ドイツ2部)とのテストマッチ(2-0で勝利)で、いきなり先発を飾るなど、怪我の心配はないようだ。

 加入して2週間。新天地でのここまでの様子を明かしてくれた。

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ーードイツに来てから10日くらい。少しずつずつ慣れている?

「怪我していたので、リハビリをしていました。自分としてはもちろん早く練習を始めたい気持ちがありましたが、最初は遠くからどういう練習をするのかを見る、いい時間になったかなと思います」

ーー昨日の練習試合(ヴュルツブルガー戦)で45分間プレーした感触は?

「本当にマリノスのサッカーとは、大きく異なります。怪我の部分に関しては問題なくプレーできました。(ドイツは)やはり球際の部分が違いますし、寄せも速い」

【動画】クラブのショートインタビューで意気込みを語る遠藤
 
ーー来年に東京オリンピックを控えているなかでの移籍。どんなシーズンにしたい?

「オリンピック、オリンピックとなるより、しっかりとここで結果を出して、ヨーロッパで活躍するというのが当面の目標です。こっちで活躍していれば自ずとオリンピックは付いてくると思ってるいるので。この1年は自分の結果だけを求めてやれればいいのかなと」

ーー昨日の練習試合では、遠藤選手のスピードを活かして裏に走らせるケースと、左で受けて中にドリブルで入るパターンがあった。(ウルス・)フィッシャー監督の指示?

「怪我をしていて練習試合の一度しか参加してないので自分の特徴をどこまで理解してもらえてるかわからないですけど。まあ一つだけ言えるのは、マリノスでやっていたみたいにウイングの位置で張って、そこから仕掛けてというプレーはたぶん求められていない。真ん中に入ってサイドに広いてそこで勝負とか。攻撃に関してはアタッキングサイドに入ったら自分の得意なプレーを思いっきり出していいよというようには言われました。

 守備に関しては、引いてブロックを作るいうような守備はしなくて、自分たちで相手をはめてアグレッシブにボールを奪いに行く戦術。守備に対する考え方は、そんなにマリノスと変わらないなと感じました」
 

ーー合流間もないにもかかわらず、チームメイトからいいパスをもらえていたが、意外だった?

「たしかに、海外に行った選手からパスが来ない、みたいな話はよく聞きますけど、当事者になってみて、パスはもらえています。それがありがたい話なのか、他のチームに行ったら来ないのが普通なのかわからないですけど。

 ゴール前ではもっと自分を出してもいいと思うし、ゴール前でパスを出すのが自分に求められている役割じゃないと思っているので、得点とかでしっかり結果を出すのが大事なのかなと思っています」

ーー先に海外でプレーしている同世代の選手に刺激を受ける?

「自分と同世代や年下の選手がこちらで活躍しているのは刺激になりますけど、彼らは彼らですし、僕だけが変に意識しても。いざ日本代表になったらチームメイトなので、特にライバル心を持つようなことはないです。活躍していたら、もちろん刺激になって、自分もという風になるのはありますね」
 
ーー楽しみな対戦相手は?

「もちろんバイエルンとか、ドルトムントとか。そういうチームとやる時に、自分が試合に出るのが、一番の楽しみですね」

ーーすでに覚えたドイツ語は?

「何ですかね、挨拶とか色とか、数字? 数字はでもまだちょっと…曜日とか?」

ーーグーテンモルゲン(おはよう)から始まって、グーテナハト(おやすみ)まで?

「ビス・モルゲン(また明日)!とか」

ーークリストファー・レンツ選手などがよく世話をしてくれているというが?

「そうですねレンツもそうですし、(クリスティアン・)ゲントナーとか、グリシャ・プレメルとかもよくしてくれて、ご飯にも行きました。コーチも基本的にはドイツ語で喋るんで、それはわからない。うまく英語に噛み砕いてすごくわかりやすく教えてくれたり。家探しとかも助けてくれました」

ーー選手が助けてくれた?

「クラブが探してくれてたんですけど、若者というか選手の方がうまくやれたりするじゃないですか。俺、調べるよ、みたいな」

ーーアジア系レストランも?

「行きましたよ。おいしかったです」
 
ーー背番号は18になりました。

「マリノスでプロ1、2年に付けさせてもらっていたので。何がいいって言われた時に最初に思いついたのが18番だった」

――地元メディアの反応のなかで、監督も「持っているものを見せてくれた」という話をしていたが、アピールはできた?

「どうですかね。わからないですけど。点は取れた相手だったと思うし。チャンスもありつつ、簡単なミスもあった。それが、もっと上の相手とあたったときに、致命的なミスに繋がったりするかもしれないので。後ろの選手は、強くて高くて、ほとんどの試合で、ゼロで抑えてくれるような雰囲気がある。あとは、自分ら前の選手が点を取れるように、やれれば」

――(昨シーズンの)ウニオンの得点の大部分がセットプレー絡みでした。それにカウンターなどがプラスできるように、遠藤選手を補強した?

「そうですね。自分の武器はドリブルやサイドでの仕掛けだと思っているので、そういう部分で、違いを作れればなと。逆に自分から、その長所を取ってしまったら、何をしにこっちに来たのかわからなくなる。そこは何度でも挑戦できるようにしたいな、と思っています」
 
――具体的に、何ゴール、何アシストといった目標は?

「まだ1回練習して1試合しただけの立場なので……。でも、試合に出られるようになったら、年間を通して。10点には絡みたい。5ゴール・5アシストとか。そのぐらいを目標にできれば」

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 9月18日から幕を開けるブンデスリーガの新シーズン、ウニオン・ベルリンは開幕節でアウクスブルクと対戦する。この試合のスタメンの座を懸けた熾烈なポジション争いは、まだ始まったばかり。若武者の挑戦に注目したい。

取材●円賀貴子
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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