FC東京が室屋のラストマッチで名古屋を粉砕。ブラジル人アタッカーが華麗な一撃を突き刺す

FC東京が室屋のラストマッチで名古屋を粉砕。ブラジル人アタッカーが華麗な一撃を突き刺す

レアンドロ(左から2番目)はコース抜群のシュートで先制点を決めた。写真:金子拓哉(サッカーダイジェスト写真部)



[J1リーグ10節]FC東京1−0名古屋/8月15日/味の素スタジアム

 記者席にいるだけでも汗が止まらない状況下での試合は、電撃的にハノーファーへの移籍が決まった室屋のラストゲームでもあった。ホームで負けられないFC東京は立ち上がりから積極的に先制点を狙いに行く。CFの永井にボールを集め、そこから両ウイングのD・オリヴェイラとレアンドロが仕掛ける攻撃をベースに名古屋に圧力をかけた。

 しかし、FC東京はなかなか決定機を作れないまま徐々にペースダウン。20分を過ぎたあたりには膠着状態に陥り、飲水タイムを迎えた。

 その後もFC東京は決め手を欠く。名古屋の攻撃を上手く防ぐところまではいいのだが、チームの重心が低く、D・オリヴェイラやレアンドロがボールを受けても敵の守備陣形が整っているという状態がしばらく続いた。

 それでも懸命にチャレンジしたFC東京が先制点を決めたのは33分。萩がエリア内に入れたボールを永井が左に流し、そこからレアンドロが豪快に右足シュートでゴールネットを揺らした。このまま前半は終了。FC東京の1点リードで後半を迎えた。
 
 巻き返したい名古屋は後半の頭に2枚代え。前田、G・シャビエルを下げて、相馬、山崎を投入すると、マテウスのクロスや相馬のFKからゴールに迫った。55分にレアンドロのシュートをGKランゲラックの好セーブで凌ぐシーンもあったが、吉田の代わりに太田も投入した名古屋が後半はFC東京にプレッシャーをかけた。

 太田のFKなどでチャンスを掴みにいくが、名古屋は攻め崩せない。FC東京の両CB(森重と渡辺)が築く強固な壁にヒビを入れられず、一方で76分には高萩のドリブル突破を許して大ピンチを迎えた。そして、82分に右SBの成瀬がこの日2枚目のイエローカードで退場すると、相手にボールをキープされる展開となった。後半アディショナルタイムに与えたPK(キッカーはアダイウトン)をGKランゲラックが阻止したものの、その直後にタイムアップ……。

 両者とも死力を尽くした一戦は、FC東京が1−0で勝利という結果に終わった。決勝弾のレアンドロ以上に素晴らしかったのは、名古屋の攻撃を跳ね返し続けた森重と渡辺の両CB、さらに猛暑の中で中盤を引き締めた安部と高萩だろう。FC東京が守り勝った、そんな印象が強い試合だった。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 

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